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セックスレス問題。大好きな彼にどう話を切り出したらいい?アラサー女子のお悩み相談 のメイン画像

今回のお悩み

彼にどう伝えるべき?

アプリで出会った彼とは、初対面で意気投合。1回目のデートで、彼から「ずっと一緒にいたいから付き合おう」と告白を受け、お付き合いすることに。そしてその日に体の関係を持ちました。そこから3か月、毎日連絡をとり、週末はデートし、お互いの家を行き来する関係です。勢いから始まった恋とは思えないほど、順調だと思っています。

ですが、1点だけ、誰にも相談できない悩みがあります。初日以来、1度も抱いてくれないんです。お泊りはありますし、キスもします。でもそれ以上がないんです。私に女としての魅力がないのか、彼が病気なのか(付き合う前に「性欲がない」と言っていました)、はたまた他に女性がいるのか・・・怖くて聞けません。

こんなことを言うと最低かもしれませんが、食事の趣味や金銭感覚、仕事へのスタンスが合っていたり、さらに彼は高収入・高身長・高学歴など、どう考えても結婚相手に超優良物件です。結婚願望が強い私は、彼が離れていくことが怖くて、1歩を踏み込めません。でも私は子どもが欲しいと思っていますし、このままでいいとは思っていません。ただもし彼が病気なら、デリケートな話にもなると思うので、切り出し方を教えてください。

01 セックスレス問題は重要問題である

今回は、「セックスレス」問題についての相談です。「セックスレス」はカップルにおける超重要事項。特に「付き合って数年経ってセックスレス」「結婚してからセックスレス」「子どもがうまれてからセックスレス」といった悩みは周囲でよく聞きます。

なぜそもそも、こんなにセックスレスの悩みが多いのか。理由は調査から推察できます。まず、日本人は世界的に見て、セックスの回数が「世界最低」レベル(デュレックス社調べ)。さらに、既婚になるとセックスレスが加速することがわかっています。相模ゴム工業の調査では、1か月にセックスする回数は「未婚・交際」ステータスの人が月4.2回にたいして、「既婚」ステータスの人は月1.7回と、3分の1にまで低下しています(「ニッポンのセックス2018」)。

このようにセックスレスが進行していて、悩む人が増えているのですが、日本人そのものがセックスレス気味であることに加えて、どう解決したらいいか方法がわからない人が多く、相談しようにもしづらい状態です。ナツメグさんも「誰にも相談できない」と書いていますが、同じ様な人はとても多いです。漫画『あなたがしてくれなくても』がヒットしたのは、ひとりで悩む人たちの共感を呼んだからだと思います。

遊び人・不倫おじさん・二股と、性欲駆動型の妖怪ばかりがうごめく魔窟にいるとうっかり忘れがちですが、「セックスレス」問題は数の多さと、解決策が共有されづらい点において、とても重要な問題なのです。

02 セックスレス問題は見過ごさない

ナツメグさんの場合、付き合って間もないときからセックスレスに近い状態なので少し毛色は違うものの、「自分に女としての魅力がないのか」「他に女がいるのか」「病気なのか」という悩みは、既婚未婚・付き合いの長さを問わず同じです。

それに、セックスレスの悩みは結婚後もずっと付きまとう問題です。特に、子どもが欲しかったり、セックスで愛情を感じたいタイプなら、なおのこと。「聞くのが怖いから」「もしかしたら変わるかもしれないから」と見過ごしても、どこかで必ずまた深刻な問題としてぶち当たることになります。なので、気になるなら早めに対応することが大事です。その点、今のうちに考えておこうとする、ナツメグさんの姿勢はすばらしいと思います。

03 考えられる原因は?

さて、次にセックスレス問題についてです。セックスレスの原因にはいくつかのパターンがあります。「性欲が平均ぐらいある」「性欲が平均よりない」の切り口で見てみましょう。

  • 1.性欲が平均ぐらいある

A、他で発散している(浮気)
B、性欲の対象でない(性的魅力を感じない)
C、身体・精神的に問題がある(勃起不全、トラウマなど)
D、自信がない(女性経験が少ない、下手と言われたなど)

  • 2.性欲が平均よりない

E、性欲の対象だがめったにこない
F、性欲の対象でない(性的魅力を感じない)

1.「性欲が平均ぐらいある」場合、浮気、性的魅力を感じない、勃起不全や精神的な問題がある、といったことが可能性として挙げられます。また「自信がない」も考えられます。女性経験が少なく自信がなかったり、早漏だったり射精できなかった過去を恐れてセックスに消極的だったり、過去に「下手」と言われたことで臆病になっていたり、オナニーの仕方が強すぎて膣で射精できなかったり(床オナニーなどが代表的です)といった理由があります。

このうち、A「浮気」とB「性的魅力を感じない」においては、男性側は欲求不満を抱えていません。一方、C「問題を抱えている」とD「自信がない」については、男性側が「セックスしたいのにできない」ため、欲求不満を抱えています。2.「性欲が平均よりない」はもっとシンプルで、そもそも性欲が少ないので欲求不満にはなりません。

さて、ナツメグさんの彼について。本人の申告および付き合ってすぐに身体の関係を持ったことから考えると、E「性欲が少ないので、ナツメグさんは性欲対象だが、めったに性欲がわきあがらない」が当てはまりそうです。ただ、「あまり性欲がない」と本音で言う人もいれば言い訳として言う人もいるので、これだけでは判断がしづらいです(AやDの人が、「性欲がないから」とパートナーに言ってきた例を聞いたことがあります)。これで返事が遅いとか連絡がとれない夜が多いとか、元カノと別れた理由といった追加情報があればいいですが、現状ではどちらもないので、これ以上は推測が難しいです。やはり彼に聞くしかないでしょう。

04 「自分の悩み」として打ち明けよう

理由を聞いてみるにあたり、「伝え方」を考えましょう。重要なのは「彼もセックスレスに悩んでいるかどうか」です。彼が、C「問題を抱えている」かD「自信がない」のどちらかによって悩んでいて欲求不満に陥っている場合、相手からずばっと言われることで傷ついてこじれる可能性があります。なので、伝えるときは「私は悩んでいる」と、自分の気持ちを伝えることにフォーカスしましょう。

たとえば、ナツメグさんが「脚の形がコンプレックスでスカートをはけない」とします。一方、彼はスカート女子が大好きだったとします。そのとき、「俺はスカートをはいている君を見てみたい」「俺はスカートをはいている君を見られないことでさみしい」と「彼自身」を主語にして言われたら、なにも攻撃されてはいないので、自分の事情を打ち明けやすいでしょう。一方「何で君はスカートをはかないの?」「君に何か問題があるの?」と「あなた」を主語に質問されたら、「つらい質問をされた」「攻撃を受けた」と心が抵抗・警戒モードに入ります。

このように、同じことを聞くのでも「私はこう思っている、こうしてほしい」と自分を主語にして伝えることと、「あなたはなぜしないのか」と相手を主語にして伝えることでは、雲泥の差があります。

Point!ナツメグさんの場合

「私はあなたとセックスできてうれしかった」「でも最近はしていないので、私は悲しく思っている」「私に魅力がないのか、と思っている」と、すべて「私」を主語にして聞いてみましょう。「私は浮気や病気を疑っている」は、主語は「私」ですが、内容が「あなた」のことを言っているので、言いすぎです。あくまで「私はこう感じている」と、自分の感情をまずは伝えてみましょう。

こう質問すると、そもそもセックスレスが問題だと認識していなかった場合、「そうだったんだ!じつはこういう理由があるんだ」と理由を聞けるでしょうし、セックスレスを問題だと認識している場合でも「攻撃を受けていないから打ち明けられるかも」と思ってもらえる確率が高まります。ナツメグさんの目下のゴールは「相手から理由をきちんと聞く」ことですから、へたに感情を刺激しないニュートラルかつ攻撃的でない聞き方が有効です。

結論!

05 自分を主語にして切り出そう

まとめます。

彼が離れていくことが怖くて、1歩を踏み込めません。

でも私は子どもが欲しいと思っていますし、このままでいいとは思っていません。ただもし彼が病気なら、デリケートな話にもなると思うので、切り出し方を教えてください。

さまざまなセックスレスの理由を頭にいれて仮説を持ったうえで、「私はこう感じている」と自分を主語にして、自分が受けた感情のみを伝えてみましょう。

相手がセックスレスを問題と思っている場合でもそうでない場合でも、どちらでも有効な切り出し方です。目下のゴールは「相手からレスの理由をきちんと聞く」ことなので、相手の感情を刺激しない聞き方を選ぶとよいでしょう。「自分を主語にして、自分の感情を伝える」方法は、恋愛に限らず、結婚でも仕事でも家族関係でも、どの人間関係でも使える方法なので、ぜひ意識してみてほしいです。

また最後に。セックスは重要なコミュニケーション手段で、セックスへの意識のずれは、カップルおよび結婚生活にとってけっこう致命的です。もしセックスレスの理由が「本当に性欲がない」場合、彼とどうすればお互いが満足できるのか、話し合う必要があります。射精をともなわずとも肌を触れ合っていればいいのか、やはり快感が重要なのか。セックスに対する考えを、ナツメグさんも自身で深掘りする必要があるでしょう。「セックスへの価値観が違う場合のすり合わせ」はまた別の課題なので、もしそのフェーズにきたら、また相談にどうぞ。

andGIRL2020年5月号より イラスト/小迎裕美子

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