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笹川友里さんが明かす「ワークライフバランス」との向き合い方|20代後半はキャリアの重ね方について悩んだことも・・・のメイン画像

「ワークライフバランス」との向き合い方、聞かせてください!

取材で判明!仕事もライフイベントもうまくこなしている人は、頼り上手でした!

キャリアも子育てもこなしている笹川さんに、1日のタイムスケジュールやバランスの取り方についてインタビュー。乗り越え方のヒントが満載なので、きっとあなたのヒントになるはず。

今回お話しを伺ったのは・・・NewMe株式会社 CCO・アナウンサー 笹川友里さん

Profile●1990年神奈川県生まれ。大学卒業後、TBSテレビに入社し、制作ADから人事異動でアナウンサーに。8年在籍し、独立。2023年には女性向けキャリア支援会社「NewMe」を共同創業。夫はフェンシング五輪メダリストの太田雄貴さんで、2児の母。

やりがいを持って楽しめる環境を追求することが仕事と家庭の好循環を生むはず

仕事も育児も楽しむサステナブルな働き方は居心地のいい環境づくりから

TBSから独立して3年、ラジオのパーソナリティや『VERY』のモデル、サウナの共同経営などいろいろと挑戦させていただくなか、去年、女性のキャリア支援サービスを展開する「NewMe」を共同創業。女性のキャリアや働き方を考えるメディア「NewMe Story」、転職支援サービス「NewMe Jobs」をローンチしました。

私自身、20代後半は自分のキャリアの重ね方についてかなり悩みました。結婚して第1子を出産したのが28歳、育休中に夫から「40代、50代になったらどんなアナウンサーになって、どういう感じで会社に貢献していたい?」と尋ねられたときに答えられず、そこでようやく自分の将来のことをちゃんと考え始めたのですが、働く女性にとって出産後の仕事との向き合い方は、サステナブルに働くことや、子育てと自分の心の満足度のバランスなど、悩ましいポイントがいくつもあると思います。

TBSはお子さんがいらっしゃる先輩も多く、〝子育てと仕事を両立できる環境〟という認識はあったので、部署異動しながら働くこともできるのではと、考えたこともあります。結局のところ、夫の挑戦する姿や自分の足で立ってチャレンジしているまわりの友人たちを見て、「人生一回きりだし、いろいろな環境に身を置いてみたい」と独立する道を選びました。

独立後、〝働き方〟や〝キャリア〟に悩む友人や知人から相談を受けることがよくあり、それが「NewMe」の立ち上げにつながったのですが、口にする共通の悩みが「もっと経験を積んでスキルを身につけたい」「相談する人がいない」「社内にロールモデルがいない」の3点でした。

私は今の時代、〝仕事か家庭か〟などひとつに絞るのではなく、「仕事としっかり向き合いつつ、子育ても楽しみたい」と欲張っていいって思うんです。娘が3歳くらいの頃、お散歩の途中で急に生け垣に座り込み、「ママ、打ち合わせしよう!」と言ってきて驚いたことがありました。子どもって大人をよく見ているし、私や夫が生き生きと働いていると興味を持つんですよね。子どものためにというわけではないけれど、親が楽しみながら働く姿を見て、「大人になるのって楽しそう!」と子どもは希望を持つのだろうと思います。

だからといって今すぐに環境を変えることは現実的でないかもしれませんが、転職だけでなくいろいろな選択肢を模索するなかで、前向きに働くことを楽しめる環境を自らつくっていけば、プライベートである家庭もうまく回るし、仕事もうまく回るという、いい循環がつくれるのではと考えています。

〝家族はチーム〟だからポジティブな妥協は必須

今、第2子を出産して数カ月ほどたちましたが、いろんな人を巻き込んで甘えまくろうと思っています(笑)。もともと人に甘えるのは得意ではなく、第1子のときはひとりで抱え込んでしまって、孤独を感じて泣いてしまうなんてこともありました。今思えば、なぜもっと人に甘えたり、連絡して辛いと言わなかったんだろうと思います。

結婚したときに夫が「家族はチームだから」ってよく言っていたんですよね。2人目が生まれていっぱいいっぱいな私の姿を見たからか、その言葉通り、夫の育児&家事スキルは自然と上がってくれました。子育てにルールを決めるというよりも、自然な会話のなかで、「自分が居心地いいか、相手も居心地よく思ってくれているか」という本質にシンプルに向き合うこと。それは自分が本当にやりたいことにつながると思うので、お互いポジティブに妥協ポイントを探しつつ、夫とは常にスケジュールをすり合わせています(笑)。

まわりから認められたくて少し背伸びをしながら仕事をがんばった20代を経て、30代は〝自分の感情に素直に、無理をしない〟というのがテーマ。私の場合は、誰もいない家でひとりの時間を過ごすことでスイッチがオフに切り替わることがわかっているので、例えば娘のお迎えの前に、家で30分〝無〟になる時間を設けたりします。切り替え方は人それぞれ違うと思いますが、なるべく早めにその方法を認識できていると、それが自分の居心地のいい環境づくりにつながると思います。

1日のタイムスケジュールを教えて!!

7:00・・・起床&朝食
8:00・・・洗濯、登園準備
9:00・・・幼稚園に送り
日によってですが、送迎はパパが担当してくれる日も。
9:30・・・メイク
赤ちゃんの相手をしながら、ちゃちゃっと。
10:00〜・・・仕事
赤ちゃんお昼寝と同時にスタート。週1は終日ミーティングデーとして固定して、まとめてこなすようにして効率化。
16:00・・・英語のレッスンや自分時間
17:00・・・幼稚園お迎え
17:30・・・お風呂
会食前のパパがお風呂に入れてくれる日は、その間に夕食の準備を。
18:00・・・夕飯
夕飯のあとは、ゆっくり家族時間を楽しみます。
20:00・・・寝かしつけ
絵本の読み聞かせをすると夢の中・・・というルーティンができているため、比較的スムーズ。
21:00・・・就寝
3時間ごとに起きる乳児と寝たり起きたり。

撮影/須藤敬一 ヘアメイク/陶山恵実(ROI) 取材・文/叶野愛
※クレジットのないものはすべて本人私物

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