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【Hey! Sɑy! JUMP・中島裕翔】稽古場はすごくなごやか|舞台『みんな鳥になって』の座長としての意気込みは?
6月28日から始まる舞台『みんな鳥になって』に主演する中島裕翔さん。舞台に出演するのは久々だそうで、稽古と本番を含めて芝居に集中できる期間が長いのが舞台の面白さと感じているそう。舞台に打ち込む心境や、最近の中島さんがわかる質問に答えてくれました。
舞台『みんな鳥になって』に打ち込む心境や思いを聞いてみた
稽古が始まると、セリフが音で入るから覚えやすくなります
「稽古が始まると、セリフが音で入ってくるようになるから、脚本が読みやすくなります。これはドラマでもあるあるなんですよ。1話の台本をもらっても、最初は相手の方がどうやってこのセリフを言うのかなって全然想像できないんです。
それが2話、3話と撮り進んでいくと『この人が演じるこの役は、こういうふうに言ってくるだろうな』って、なんとなく自分の中でガイドができるんです。そうするとセリフが覚えやすくなってくる。僕は台本は一緒にお芝居する相手の声で読むタイプで(笑)。
でも今は脚本読みの段階で、演出の上村さんに『ここはもうちょっとこうしてほしい』とご指導していただいている段階なので、楽譜を作っていくような感覚。このセリフはこういうふうに言うって、ある程度の音符みたいなものを作っている感じです」
ベテランの方のおかげで稽古場はすごくなごやか
「僕からすると、世田谷パブリックシアターで上演されたムワワド戯曲の前3作に出演された方がたくさんいらっしゃるんです。麻実れいさんを見て『かっけえなー!』って思ったりしています(笑)。それでいて質問なさるときは、すごくおちゃめで可愛らしいんですよ。
相島一之さんとはドラマ『秘密』でご一緒したのでその話をしたり、僕の父親役の岡本健一さんは昔からお世話になっているので、稽古場では一番よくしゃべります。那須佐代子さんは健一さんの舞台を見に行くとよく共演されているので、『いつも拝見しています!』って感じの方で。
この前、那須さんの誕生日だったので、みんなでサプライズをしました。そういうベテランの方がたくさんいらっしゃる稽古場なんですが、厳しいかというとそんなことはなくて、すごくなごやかなんです。上の方々がやわらかい雰囲気を作ってくださるので、下の世代はやりやすいんです」
芝居に集中できる時間が長い、僕は舞台のそこが好きです
「座長かぁ・・・。そうなるんですかね(笑)。僕は『座長って何?』って思っちゃうんですよね。みんな一緒に作っていくよね? って感じが好きなんです。僕は座長だから引っぱっていくって感じでもないし。
今回もキャストのみなさんの胸を借りてってことに尽きると思います。だって僕はまだ舞台の経験は少ないですからね。以前出演した作品では体を動かしまくっていたので、ようやく芝居だけに集中できる作品に出合えたというか。芝居に集中できる期間がすごく楽しみだし、舞台のそういうところが好きなんです」
Information
舞台『みんな鳥になって』
レバノン出身の作家ワジディ・ムワワドの戯曲を現代演劇界をリードする上村聡史が演出。リアルタイムで世界が抱える問題を提示しながら、恋愛、家族愛といった普遍的な人間ドラマが繰り広げられていく。世田谷パブリックシアターの他、兵庫、愛知、岡山、福岡で上演される。
Profile・なかじま ゆうと
1993年8月10日生まれ、東京都出身。2007年11月、Hey! Sɑy! JUMPのメンバーとして、CDデビュー。俳優としても活躍、ドラマ『秘密~THE TOP SECRET』、映画『#マンホール』、『366日』など、話題の作品に次々と出演。
取材・文/佐久間裕子 ※andGIRL夏号2025年より
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