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【世界にここだけのウールサウナ】ラトビアの秘境「Ziedlejas」でととのう極上サウナ体験
日本から飛行機で14時間、ラトビアにある自然と一体化するサウナ施設「Ziedlejas」。日本の〝ととのう〟サウナとはまた違い、自然が主役の深い心のデトックス体験ができるんです。今回は実際に体験したウールサウナのレポートを中心に、ヨーロッパでも注目される「Ziedlejas」で体験できる3つの極上サウナについてご紹介します。
ラトビアの森にあるウェルネスリゾート「Ziedlejas」
リガ旧市街から車で約50分のところにある、ヨーロッパでも近年注目される「Ziedlejas(ジードレヤス)」。森の中に点在する美しいロッジと、自然素材を用いたラトビア伝統のサウナが体験できるウェルネス施設です。ここでは宿泊も可能で、ガラス張りのミニマルなロッジで自然を存分に堪能しながらの〝サウナステイ〟が叶います。サウナ文化が深いラトビアの伝統を現代的にアップデートした、癒しと浄化のサウナセラピーが受けられるんです。
「Ziedlejas」は何が特別?3つのサウナで体験する「ラトビア式サウナ文化」
静かな森のロケーションで味わう〝圧倒的没入サウナ体験〟
「Ziedlejas」ではウールサウナ、スチームサウナ、ピルツ(ラトビア式伝統サウナ)の3種類の本格サウナが体験できます。3種類それぞれ温まり方やサウナ温度、施術の内容がまったく異なりますが、いずれのサウナも、自然と人とのつながりやゆったりと流れる時間を楽しむための極上のウェルネス体験。発汗やリフレッシュを目的とした日本のサウナともまた違った、体だけでなく心のデトックスにもフォーカスしたサウナです。
ラトビア伝統のサウナセラピーが受けられる

どのサウナでも「サウナマスター」という〝サウナのガイド役〟がつき、サウナマスターの教えや施術に沿って体験を進めていきます。参加人数やマスターの人数、コース内容によっても料金は変わりますが、おおよそ1人あたり260ユーロ~体験ができ、サウナの中で行うマッサージやトリートメント、リチュアル(儀式的サウナ)は、日本では味わえない本格体験。ラトビアの木々やハーブなど、自然素材を使ったサウナで、心も体もリセット。
唯一無二!湖や森での〝自然外気浴〟が格別

サウナで温まったあとにする外気浴。これもここでは特別なんです。目の前に広がる大きな湖にダイブしたり、宙に浮いているような森の中の大きなハンモックや小川のせせらぎを聴きながらのクールダウンなど、自然を全身で感じながらととのう、極上のリセット時間が待っているんです。
世界でもここだけの「ウールサウナ」を体験

「Ziedlejas」を訪れたらぜひ体験したいのが、世界的にも珍しい「ウールサウナ」。サウナ室内全体が厚い羊毛で覆われており、熱がやわらかくじんわり内側から温まるのが特徴です。ウールの効果で熱がやわらかく、ドライサウナのような熱さが苦手な女性でも入りやすいのが◎。ウールの効果として保温性がすぐれているため、無理に高温にする必要がないのだそう。ほどよく汗をかく、心が落ち着く温度で体の内側からじんわり温まります。

ふんわり温まる新感覚のメディテーションサウナ
今回私は4名一緒に施術を体験したため、サウナマスターが2人ついてくれました。きのこがたくさんついたサウナハットが可愛い(笑)。まずサウナルームに入ると2組に分かれ、ベッドで横になりながら体を温めるチームと、施術を受けるチームにわかれます。ウールサウナは他のサウナよりもスパ要素が強いそうで、穏やか〜な気持ちで受けられるリラックス効果の高い施術内容でした。
ラトビア式サウナでよく使われる「ヴィヒタ」と呼ばれる白樺の葉っぱを束ねたもので、やさしく足や背中をマッサージ。そのあとはフルーツや自然素材を使ったスクラブやマッサージを約1時間ほどゆったり時間をかけながら、サウナマスターが行ってくれました。温かいハーブ水を体にゆっくりかけてもらう施術は気持ち良すぎて、まるでオーガニックティーにダイブしているような感覚。思わず「ああ、、」と小さい声が漏れてしまったほど(笑)。心も体も溶けていくような最高にリラックスできる体験でした。

外気浴は、宙に浮かんでいるような森の中のハンモックで

施術が終わると、サウナマスターに手を引かれ外にある水風呂へ。サウナマスターと呼吸をあわせながら肩まで水に浸かったあとは、いよいよ外気浴。ふかふかのウールの毛布を巻いて、森の中に浮かぶ大きなハンモックに寝転びます。目の前に広がるラトビアの大自然と全方位からの風を感じて空中で寝転ぶ感覚は、まさに飛びます(笑)。

網状のハンモックのため体の下からもスーッと風が通ったり、ウールの独特な香りで心が落ち着いたり、他で感じたことのない極上のととのうタイム。外気浴が終わったら、サウナルームに戻りまた体を温めて、外気浴のルーティンを2回ほど繰り返しました。途中外に用意されているハーブティーを飲んだり、ハンドメイドのはちみつをたっぷりつけたフルーツを食べたり、心と体に栄養をチャージ。約3時間の中で本当の意味で心をリセットできた、思い出に残る特別な経験でした。
サウナ後の〝湖ダイブ〟が最高のご褒美「伝統サウナ・ピルツ」

本場ラトビア式の伝統サウナである「ピルツ(Pirts)」は、白樺の枝を束ねた「ヴィヒタ」で体を叩く施術が特徴。フィンランド式よりも自然とのつながりが強く、血行とデトックス効果を促す儀式的サウナセラピーです。
伝統×自然がもたらす究極のヒーリング時間
なんと言ってもこのサウナの醍醐味は水風呂と外気浴。サウナでしっかり温まったあとは、サウナルームの目の前に広がる湖へ!現地の人は冬でも躊躇なく湖に入っていくそうですが、私が訪れた11月だとすでに水温もかなり低いため、サウナマスターが呼吸や体調を確認しながらクールダウンをガイドしてくれるそう。外気浴は湖の前に並べられたカウチに寝転び、開放感抜群の自然の中で過ごせます。
日本ではあまりない〝心身の浄化〟を体験できる、自然の中でととのう本場のサウナリチュアルです。
森とハーブの香りを吸い込む「スチームサウナ」

最後に紹介するのは、天然ハーブ × ラトビアの伝統美容が混じり合う「スチームサウナ」。今回はタイミング的にサウナルームの中を見ることができなかったのですが、ハーブや花々を蒸した天然アロマを使用した伝統ハーバルケアなのだそう。低温で湿度の高いスチームサウナは女性でも入りやすく、ハーバリストがブレンドしたハーブを使用したり、サウナのそばにある小川のせせらぎを聞きながらゆっくり外気浴を楽しめます。個人的に、川の流れる音や、木々に生えたきれいな苔、鳥のさえずりなど、ラトビアの自然とマイナスイオンを感じる場所にサウナルームがあり、ヒーリング効果は絶大。また訪れる機会があれば自然と溶け合う外気浴をぜひ体験したいなと思いました。
日本のサウナとは別次元の〝心のリトリート〟を求めて
「Ziedlejas」で過ごす時間は、ただ体を温めるだけではなく、心の奥から静かにととのう感覚をくれる特別な体験。どれも日本ではなかなか出会えない自然が主役のサウナは、忙しい日常とから心をリセットしてくれる上質なリトリート。日本では味わえないラトビア式サウナ文化をぜひ現地で体験してみてください!
構成・文/andGIRL PLUS編集部
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