andGIRL

andGIRL

  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
  • Pinterest
  • TikTok
【ミシュラン×伝統料理×ワイン】サステナブルな自然を味わうラトビア美食旅のメイン画像

ミシュラン掲載店「3 pavāru restorāns」でアートのような一皿を体感

最初に訪れたのは、ラトビアのグルメ界でも注目を集める「3 Pavāru Restorāns」。店名は「3 Pavāru=3人のシェフ」という意味で、その名の通り3人のシェフがそれぞれの技術と個性を混ざり合わせながらラトビア料理を現代風に再解釈。伝統食材をベースに、見ても味わっても楽しめるアート作品のような料理を堪能できます。

このレストランはミシュランガイドにも掲載。2025年版のラトビア ミシュランガイドでは31店舗が選出され、その中に「3 Pavāru Restorāns」も含まれており、世界的にも評価される有名店です。

目の前で料理を仕上げる迫力のパフォーマンス

テーブルの上をキャンバスに見立て、旬の素材を使ったソースをアートのように盛り付けるパフォーマンスは、ここに来たら体験したい人気の一品。バジルペーストやサジー、ベリーソースなどをラトビア伝統の〝黒パン(ライ麦パン)〟につけていただきます。自分好みの味を作って食べるのがなんともクリエイティブで素敵な体験でした。その他にも、キャラメリゼされたビーツ、イワナや鴨のロースなど、どれも見た目が美しくアイデアに溢れた料理に舌鼓。ペアリングのワインやドリンクも充実しているので、ぜひ季節のメニューにあわせたドリンクと一緒に楽しんでみてください。

ミシュラン掲載店ならではの洗練された料理と空間ではありますが、シェフが気軽に話しかけてくれたり比較的カジュアルな雰囲気なので、長時間のフライトの疲れを癒す最初のディナーにぴったりのお店でした。

食×歴史のいいとこ取り「Priedes Krogs」で伝統料理を味わう

「Priedes Krogs」は、ラトビアの伝統を五感で感じられるレストラン。リガ旧市街から車で約20分の場所にある「The Ethnographic Open-Air Museum of Latvia(ラトビア民族学野外博物館)」内にあります。野外博物館では、18〜19世紀頃のラトビアの歴史や民俗文化を学べるので、博物館を訪れた際の休憩にもぴったり。ラトビアの旅人宿や酒場(krogs)を体験しながら食事が楽しめます。

まるで映画の中のような写真映え必至な空間

伝統料理もさることながら、食事をいただくダイニングがとにかく素敵。昔ながらのログハウスの温かみや薪ストーブ、テーブルに灯されたキャンドルなど、古き良き時代の趣がそのままに感じられる空間。ラトビアの心地よい民族音楽が流れる中で、ゆったりと料理を待ちます。

初めて食べるのに〝どこか懐かしい〟ラトビア料理の魅力

テーブルに並ぶ料理は見た目も色鮮やか。運ばれてくる料理は、昔ながらのレシピやラトビア伝統の家庭料理で素朴な味わいで、地元で採れた野菜や食材を使ったものばかり。自家製の黒パンやザワークラウト、ローストポークやミートパイなどボリュームたっぷり。中でもローストポークにつけて食べた、玉ねぎのジャムが絶品。お土産としても購入できました◎。食事を楽しみながら、ラトビアの歴史や暮らしに思いを馳せることができる、旅の思い出に残る時間になること間違いなし。

「Riga Black Magic」でチョコ×カクテルの異次元ティータイム

旅の途中でぜひ立ち寄って欲しいのが、「Black Magic Bar(ブラック・マジック・バー)」。ラトビアの伝統的なハーブリキュール 「Riga Black Balsam(リガ・ブラック・バルサム)」を使った、チョコレートやオリジナルカクテルが楽しめる人気スポット。

隠れ家のような店内で楽しむ贅沢なチョコレートカクテル

まず店内に入るとその雰囲気にテンションアップ。アンティークな薬瓶や酒瓶、テーブルが酒樽だったりと、どこか中世に迷い込んだようなムードある空間。メニューの中心は、ラトビアの伝統リキュール「Riga Black Balsam」 を使ったユニークなカクテルとチョコレート。ブラックモヒートやブラック・アイスティーなど、リキュールの深みを生かしたオリジナルドリンクが楽しめます。 店内に入ったらカウンターで注文してから、空いてる好きな席へ移動。店員さんがテーブルにキャンドルを灯しに来てくれます。

私は濃厚なホットチョコレートにバルサムを加えた人気ドリンク「ブラックマジック・ホットチョコレート」とバルサムを使ったカシスオレンジのような「クラビス・リガ」、トリュフチョコレートを注文。どちらも見た目の可愛さに反して、意外とリキュールがしっかり強めで大満足。チョコレートは€2.20〜、カクテルは€9.60〜から楽しめるので、せっかく訪れるならチョコレートとドリンクのペアリングもぜひ味わってみてください。チョコレートはお土産にもおすすめ。

知る人ぞ知るリガの隠れ家ワインバー・レストラン「Garage」

2日目のディナーは、リガ旧市街にある「Garage」。名前の通りかつて車のガレージだった建物をリノベーションしたレストランで、モダンで洗練された上質な空間で食事とワインがいただけます。

ヨーロッパ・地元ワインを揃える豊富なラインナップ

「Garage」では、ラトビア産をはじめ、フランス、イタリア、スペインなどヨーロッパ各地のワインが揃い、ラインナップの豊富さは圧巻。ワインリストには受賞歴のあるヴィンテージや、地元ソムリエ推薦の珍しいワインも。店員さんの丁寧な説明を聞きながら、お好みの一本を選ぶ楽しみも。この日はおいしいスパークリングワインとともに、前菜3品とメイン、デザートのライトコースをいただきました。12:00〜ランチも楽しめるので、旧市街の観光ついでやディナー後の締めくくりにもぜひ訪れて欲しいワインバー・レストランです。

ワイン好きならここもおすすめ!洞窟で楽しむワインテイスティング

ワイン好きにおすすめしたいのが、リガ旧市街から車で約1時間、ラトビア北部のLigatneにある伝統的なワインセラー「Līgatne Winery」。ここでは石造りの洞窟の中でワインのテイスティングができるんです。

洞窟の中でラトビアワインの世界にひたる

ラトビア産の伝統的な白・赤・ロゼワインを中心に、フルーティでさわやかな味わいのヴィンテージワインやコケモモやルバーブなどの珍しいフルーツワインなど、個性豊かな種類がそろいます。ここではワインだけでなく、ブラックベリーやカシスのリキュールなど、60種類以上を生産。熟練ソムリエの説明を聞きながら、ワインの香りや味の違いをていねいに体験できます。

テイスティング場に併設されたギフトショップでワインも購入できるので、旅のお土産探しにもぜひ立ち寄ってみて。

食のハイライトは「Pavāru māja」のサステナブルディナー

旅のクライマックスにふさわしいのが、ミシュラングリーンスターを獲得した「Pavāru māja(パヴァール・マーヤ)」でのディナー。ローカル食材を主役に〝自然そのものを味わう〟という哲学のもと、ラトビアの豊かな自然や季節の移ろいを感じられる、まさに五感で楽しむサステナブルグルメを堪能できます。

サステナブルのお墨付き「ミシュラングリーンスター」獲得の実力店

このお店は、環境保護や持続可能な食文化に積極的に取り組むレストランに贈られるミシュラン賞「ミシュラングリーンスター(Michelin Green Star)」 を獲得している実力派。料理の味だけでなく、サステナブルな取り組みでも高く評価されている超有名店なんです。運ばれてくる料理はどれも季節をお皿に映したようなコース仕立て。今回は4品をいただきましたが、その日の収穫やシーズンによってメニューが変わるため、いつ訪れても新しい発見があるのだそう。(ヨーロッパ1位の牡蠣むき職人もいらっしゃいました!)

食材を余すところなくていねいに味わう

旅の中でも何度か鴨をいただきましたが、コースの中でいただいた鴨のロースト「Bio Duck」は、自然由来の上質なエサや環境で育てられた鴨を使っているそうで、お肉がしっとりやわらかく本当に絶品。鴨のコロッケやハツ(心臓)も、鴨を余すところなく使った料理の数々に感動しました。

かつて産院だった建物を改装したお店のまわりには、テラスのあるお庭、そして自家栽培している畑も。美食だけでなく、環境への配慮や地域との調和を大切にしているレストランとして、ラトビア旅のご褒美ディナーにふさわしい唯一無二のディナーでした。

次のヨーロッパ旅は、ラトビアで〝美食と癒し〟を味わう旅へ

食とワイン、サステナブルなど、自然豊かな国・ラトビアならではの美食体験は、美味しい驚きと魅力ばかり。心と体をリセットできる自分へのご褒美旅として、ぜひ参考にしてみてください。

構成・文/andGIRL PLUS編集部

あわせて読みたい

【世界にここだけのウールサウナ】ラトビアの秘境「Ziedlejas」でととのう極上サウナ体験

LIFESTYLE

2025.12.03

【世界にここだけのウールサウナ】ラトビアの秘境「Ziedlejas」でととのう極上サウナ体験

READ MORE 関連記事