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上戸彩「続編で絶対に埋め合わせたい」映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』にかけた思い
きらめきの余韻、確かなインパクト。自信を後押ししてくれるスペシャルな存在感は、PLUS世代の日常をより豊かなものに。経験を積んだ今だから見極められる本物の輝きを、自分自身のために投資したい。
映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』に出演中の上戸さんにインタビュー!

役を引き受けるときは、仕事と家庭、自分自身の心ー3つの中で揺れる
「最初に『沈黙の艦隊』のオファーをいただいたとき、旦那さんが原作の大ファンで、〝絶対やりなよ!〟とすごく後押ししてくれて、前向きにオファーを受けられたんです。まず、漫画やアニメを見てみると、基本的に男性しか出てこない潜水艦バトルを描いた作品で、その世界観に挑むのは私にとっては冒険でもありました。主演の大沢たかおさんとは、以前CMで共演しただけだったので、お芝居でご一緒できることを楽しみにしていました」
前作は配信開始と同時に話題を呼んだが、反省が大きく残る作品だった
「劇場版の1作目は自分のお芝居に対してがっかりしてしまったんです。この作品は、潜水艦パートと政治パート、私が登場する報道パートの3つを行き来する構成なのですが、報道のシーンが他と比べると温度差があるように感じて。あくまで私の個人的な解釈ではあるんですけど、自分としては納得ができなかった。その悔しさを大沢さんにメールで伝えると、『参加してくれてありがとう』と温かい言葉をくださって。だからこそ心の中では〝続編で絶対に埋め合わせたい〟と思っていましたし、その反省を生かせた気がします」
母としての顔と、真実を追いかける記者としての使命感
「あるシーンでは、娘を置いて海外取材に行くんですけど、娘から電話がかかってくると一瞬で母親の表情と声に戻ってしまう。そういう揺れ動く気持ちが台本にしっかり書かれていました。その感覚は、私自身の現実と重なる部分でもあります」
どんな選択をするか、正解はあってないようなもの
「私にとって、子どもの成長を見逃すことは大きな後悔になるんです。やりたい仕事があっても、〝今この瞬間を一緒に過ごしたい〟という気持ちが勝つこともあります。作品を受けるかどうかは、自分なりの直感、そして生活リズムを想像してから決めます。何を選んでも、あと戻りもやり直しもできないから、どちらを選んでも自分で納得できるように。だからこそ、やると決めたこの役には心から向き合いたいと思いました」
想像力が試されたグリーンバックを使ったVFXシーン
「海外での取材シーンや戦闘シーンも想像の中で演じるしかなくて、完成映像を見るまではやっぱり不安で・・・。でも仕上がりを見て、〝ああ、ちゃんと届くはず〟と安心できました。報道チームの渡邊(圭祐)さん、ボブ(トーリアン・トーマス)との3人で、同じイメージを共有しながら演じた時間が報われた気がしました」
撮影現場では、ふと現実と虚構が重なる瞬間も
「選挙のシーンでは、〝あれ、これ最近ニュースで見た光景だな〟なんて頭をよぎって、不思議な感覚がありました。原作がスタートしたのは30年以上前ですが、報道パートと政治パートの描写が加わったことで、今の時代と重なり合う部分がたくさんあります。世界情勢とこの映画で描かれるテーマがリンクしているので、この作品を見る人にとって〝自分は何を正義とするのか〟を考えるきっかけになれば嬉しいなと思います。エンタテインメントでありながら、内容は決して簡単なものではありません。でも、子どもにも胸を張って見せられる作品になりました」
PROFILE・うえと あや
1985年9月14日生まれ、東京都出身。1997年「第7回全日本国民的美少女コンテスト」審査員特別賞を受賞して芸能界入り。2000年に俳優デビューし、『3年B組金八先生』『半沢直樹』ほか、数々のドラマや映画で人気を博す。公開中の映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』ではジャーナリストの市谷裕美役で出演。写真集『Midday Reverie』絶賛発売中。
撮影/赤尾昌則(whiteSTOUT inc.) スタイリング/宮澤敬子 ヘア/夛田恵子(mod’s hair) メイク/Tamayo Yamamoto ※andGIRL PLUS vol.3より
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