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フェムケア

「好きなことで楽しく生きたい」の気持ちから起業し、日本を代表する経営者に!

教えてくれたのは・・・株式会社ICHIGO CEO・近本あゆみさん

fermata DrPH・杉本亜美奈さん

出典:「働く女性の心とからだの応援サイト」掲載の 図をもとに作成

会社員時代に培った経験や知識をもとに海外向け通販を起業

以前、andGIRLスーパーメイツとして誌面に登場していた近本さんですが、11年前に海外向けに通販を行う事業を立ち上げ。現在は年商数十億円規模の企業のCEOになっています。近本さんが起業を意識したのは大学2年生のときなんだそう。

「クラスメイトが起こした、学生を使ったビジネスをお手伝いしていました。学生を求める企業に人を派遣したり、若者向けのコンテンツを企画したり。当時から読者モデル活動をしていましたが、私は出る側ではなく、作り手に回って事業を起こしたいと思ったのが、起業をめざしたきっかけです」

ー卒業後はリクルートに就職。営業、企画、新規通販事業などに携わります。

「営業が苦手で何をやってもなかなか成果が出ず、成績は同期の中で最悪。でも、人に教えてもらったりして、なんとか食らいついてがんばっていました。起業してから気づいたのですが、私の武器は泥臭い営業力と交渉力、そして継続力。それらはリクルート時代に苦手意識を持たず、目の前にあることをがんばった成果です」

ー約4年間リクルートで働いたあと、起業をめざして退職。約2年の準備期間で資金を貯めて起業を実現しました。

「退社をした段階で、起業に関してノープラン。その後、いろいろなビジネアイデアを考えた中に、海外向けの通販がありました。当時、海外旅行者の爆買いが注目されていて、日本のお菓子を詰め合わせて海外にサブスク型通販で売ったらウケると思ったんです。会社員時代に通販事業に携わっていたので、通販のやり方はわかる。でも、英語ができないし、どうしたらいいのか悩んでいるときに、その後に夫となるエンジニアのビジネスパートナーと出会いました。彼とディスカッションしている中で、2人の経験と知識を合わせれば、考えているビジネスが実現できるとわかり、最初は軽い気持ちでスタートしました。ただ、仕入れ先をネットで調べてアタックするものの、実績のない会社だから全滅。始めた当初は、商品となるお菓子をコンビニで仕入れたり、現金問屋にトラックで乗りつけて買ったりしていましたね」

ー何も知らない状態でスタートしたため、採用しても人が定着しないなど、ことあるごとに問題が勃発。一番の打撃は2019年に始まった新型コロナ感染症の拡大でした。

「飛行機が飛ばなくなり、2万箱の商品が送り返されてきたときは、言葉になりませんでした。今でも配送トラブルはしょっちゅうありますが、その程度のトラブルならもう慣れっこです(笑)」

「心の底からやめたいと思ったことはないのですが、しんどいって思うことはしょっちゅう。500人以上の従業員を抱えているので、私が走り続けなければみんなついてこないし、会社がつぶれちゃう!そんな強迫観念で働いていた時期もありました。でも、まわりを見渡せば、もう信頼できる従業員もたくさんいるし、私がそこまでがんばらなくても会社はなんとか回っていくってことにやっと気づくことができました」

ー仕事をしている中でやりがいを感じるのは、社員の成長を目の当たりにした瞬間なのだそう。

「指名した責任者の新規事業が軌道に乗ったり、抜擢したマネージャーが活躍しているのを見るとすごく嬉しい。働いてくれる人たちに感謝の気持ちでいっぱいです」

ー大変なことも多い起業ですが、興味がある人は絶対にチャレンジしたほうがいいと近本さんは話します。

「起業をめざすなら、まずは目の前にあるものにフルコミットしてほしいですね。なぜなら、20代で積み上げたものが、30代、40代になって返ってきて、自分の財産になるから。私自身、リクルート時代に携わったり経験したことが、今の事業のベースになっています。以前と違い、最近は資金調達もしやすくなっていますし、女性経営者も色眼鏡では見られなくなってきています。〝やらない後悔よりやる後悔〟という言葉がありますが、少しでも興味があるのなら挑戦することをおすすめします。起業した当時、今のような自分の姿を想像していませんでした。挑戦すると世界が変わると感じますし、確実に成長できます!」

2年前に観光地を中心に飲食業を展開する企業を買収。次の構想は、海外に出店し、日本文化を売り込むことだと教えてくれました。

人気商品の「Sakurako」は、毎回1つの地方をピックアップし、その地域に根ざしたお菓子メーカーの商品を詰め合わせたボックス。

構成・文/水浦裕美 ※andGIRL2026年夏号より

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