小嶋陽菜さん&杉谷恵美さんのフェムケア対談

フェムケア商品を発売した小嶋陽菜さんと、その開発をサポートした杉谷惠美さんにフェムケアへの向き合い方をお伺いしました。

杉谷惠美さん（写真・左）

ビーバイ・イー代表取締役。女性誌ライターとして働いているときに子宮内膜症と診断され、植物療法を学ぶ。自身の病気を癒した植物療法を広めるため、オーガニックアロマスパ「シンシア・ガーデン」を青山にオープンし、現在は「ママバター」や「リンレン」など、さまざまなナチュラル＆オーガニック商品の開発を手がける。

小嶋陽菜（写真・右）

heart relation 代表取締役CCO。アイドルグループ・AKB48を卒業後、ライフスタイルブランド「Her lip to」を立ち上げ、プロデューサーを務める。現在はアパレル、ランジェリー、ビューティの事業を手がける。3月1日（土）には、ランジェリーブランド「ROSIER by Her lip to」から初のフェムケア商品を発売。

「ROSIER by Her lip to」からフェムケアラインが登場

成分、香り、 見た目にこだわり完成まで2年！

左・ウェルサイユ フェムローズウォッシュ 150mL ￥3,300、右・同 フェムローズオイル 30mL ￥4,900／ともにROSIER by Her lip to
コスメキッチンとビープルの全店舗、ウェブストア、「ROSIER by Her lip to」公式オンラインストアにて発売中。

フェムケアアイテムを開発するに至った経緯を教えてください。

小嶋さん「世の中の習慣として、フェムケアはまだ浸透していないように感じています。何を選んだらいいのか迷っている人も多くいらっしゃると思うので、そのような方々に向けて私自身が使っていて心地いいと感じたものを、自信を持っておすすめしたい。そして、フェムケアを通して自分を愛することの大切さをみなさんに知ってほしい。そんな思いから、フェムケアアイテムの開発に至りました。そのタイミングで開発している杉谷さんにお会いでき、絶好のタイミングでした」

杉谷さん「陽菜ちゃんは以前から私のサロン『シンシア・ガーデン』に来てくれていたし、共通の友だちも多くいます」

商品のこだわりを教えてください。

小嶋さん「まずは手に取りやすい泡ソープと保湿オイルの２つからスタートしました。フェムアイテムって1本使ったところで大きな変化を感じられないことも多いですよね。だから、習慣にしてもらえることを考えて、使っていて心地いいこととはもちろん、バスルームや洗面台に置いておいても気分が上がる見た目の美しさにもこだわりました。ブランド名の〝ROSIER〟はフランス語でバラという意味なので、コンセプト成分としてベルサイユ宮殿で育てられたローズを採用。振って使う２層タイプのオイルは、保湿力が高いのに、すぐに下着が着られるようにベタつきのない使用感にもこだわりました。あと、香りにもこだわりが詰まっています」

杉谷さん「陽菜ちゃんのこだわりが強くて、1年で完成するはずが、2年かかったよね。天然由来成分100%の商品だと天然精油しか使えず、出せる香りの幅が限られるけれど、陽菜ちゃんは精油だけですごい香りのレイヤードがあって、その奥にスパイスさがあるものを求めて・・・。最終的に陽菜ちゃん自身がラボに入って調香したよね。陽菜ちゃんは天然成分だろうがそうじゃなかろうが、完璧を求める。それは、自分のお客さまのことをいちばんに考えているから。どうしたらお客さまが喜んでくれるか、心地いいか、使いやすいかが毎回のミーティングの議題でしたね」

小嶋さん「愛用アイテムから天然成分かそうでないかを区別せずにイメージをふくらませていたので、商品開発において要望がたくさん。でも、デリケートゾーンはまぶたと同じくらい薄いと聞いて、天然成分100%はゆずれないポイントでした。最終的に杉谷さんに叶えていただいたのですが、そこまでの道のりは大変だったはず。感謝しています。こだわって作ったので、何を買ったらいいのか迷っている人、華やかな見た目と香りで気分が上がる体験をしたい人などに使ってもらいたいですね」

杉谷さん「ホルモンバランスが原因で眠れなかったり鬱々とする人こそ、この商品で癒されながらケアしてもらいたいですね。使い続ければ、50代、60代が全然違うものになるはず。フェムケアを始めるのに早すぎることも遅すぎることもないので、思い立ったときから始めてほしいです」

撮影／上田裕輝　取材・文／水浦裕美　※andGIRL2025年春号より

あわせて読みたい

BEAUTY

2025.06.07

【小嶋陽菜＆杉谷恵美】フェムケアへの考え方とは？ケアを始めたきっかけや効果についてインタビュー