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【子宮頸がん】誰でもなりうる病気を知っておこう!見逃さないために今できること
子宮頸がんは、誰でもなりうる病気であり、初期症状がないまま進行することもあります。そこで、子宮頸がんの基礎知識や予防、さらにがん経験者たちの声を通して、子宮頸がんを〝自分ごと〟として捉えるためのきっかけをお届けします。
3分でわかる子宮頸がんの仕組み
なんとなくわかっているようで、意外と知らないことがたくさん!まずは子宮頸がんの基本から見ていきましょう。
教えてくれたのは・・・産婦人科医・タレント 丸田佳奈先生

1981年、北海道網走市生まれ。日本大学医学部医学科卒業。在学中に2007年度「ミス日本ネイチャー」を受賞。総合周産期母子医療センターでの勤務を経て、現在は診療所にて外来診療、分娩、手術に従事。現役医師としての立場から、テレビやラジオ、雑誌など多様なメディアを通じて、医療情報の発信にも力を入れている。
性交経験が一度でもあれば、誰でもなる可能性があります
子宮頸がんは、「HPV(ヒトパピローマウイルス)」というウイルスへの感染がきっかけで発生することがわかっています。なかでも「扁平上皮がん」が大半を占め、ごく一部にはタイプの異なる「腺がん」があります。HPVというと特別なウイルスのように感じる方もいるかもしれませんが、決してそうではありません。性交経験のある女性の多くが、一生に一度は感染するといわれている、とてもありふれたウイルスです。誰でも感染することのある〝風邪のようなもの〟だと考えていただきたいです。
ただ、感染したからといって、必ずしも子宮頸がんになるわけではありません。ほとんどの場合は、免疫の働きによって自然にウイルスが排出されていきます。ただ、一部の人はウイルスが体の中に残り続ける「持続感染」の状態になります。
その状態が長く続くことで、子宮頸部の細胞が少しずつ変化していきます。この細胞の変化を「異形成」と呼びます。いわゆる〝がんの一歩手前〟の状態ですね。異形成には軽いものから重いものまで段階があり、自然に正常な細胞に戻るケースもあれば、一部は数年から十数年という長い時間をかけて子宮頸がんへと進行していきます。特に異形成やがん初期の段階では、ほとんど症状がありません。がんが進行するにつれ、不正出血やおりものの変化で気づくこともあります。ただ、その段階まで進んでしまうと、転移や子宮摘出のリスクが出てくることもあるため、症状が出る前に検診で見つけることがとても重要になります。
治療には、子宮頸部の一部を切り取る「円錐切除術」や、病変部分を焼く「レーザー蒸散術」などがあり、進行した場合には子宮摘出が必要になるケースもあります。一方で、異形成の段階で見つかった場合は、状態に応じて経過観察を行うこともあれば、子宮を温存できる治療が受けられる可能性も高くなります。
持続感染になりやすい人となりにくい人の違いについては、まだはっきりとは解明されていません。一般的には、年齢や免疫力、生活習慣などが影響しているのではないかと考えられています。例えば、喫煙習慣がある方や、免疫の働きが弱くなる病気・治療の影響がある場合などは、ウイルスを排出する力が弱まるともいわれています。HPVに感染しているか、持続感染しているかは、自分で見分けることができません。ここで大切なのは、「自分は当てはまらないから大丈夫」と考えないことです。
子宮頸がんは、初めて受ける検診や妊婦健診をきっかけに見つかるケースもよくあります。自覚症状がないまま進行することもあるからこそ、自己判断せず、定期的に検診を受け、細胞の状態をこまめにチェックしていくことが、何よりも重要になります。
子宮頸がんの〝頸部〟ってどこ?
同じ子宮のがんでも、できる場所や原因は異なります。子宮頸がんは、子宮の入り口部分である「子宮頸部」の上皮に発生し、HPV感染が主な原因。子宮体がんは、子宮の奥にある「子宮体部」にできるがんで、女性ホルモンの影響が関係することがわかっています。
子宮頸がんが発生するメカニズム

HPV感染から、数年〜十数年かけてゆっくりと進行。ただし軽度異形成から正常な状態へ、高度異形成から軽度異形成へ戻る可能性もあります。また、ほとんどの人は、2年以内にHPVが自然に消滅するといわれています。
がんの原因は、誰でも感染しうる〝ありふれたウイルス〟
HPV感染が主な原因
- HPVは多くの女性が一度は感染する
- 前がん状態で発見できる
- 異形成という前段階を経て進行する
- 初期はほぼ無症状
- 早期発見で良好な予後が期待できる
撮影/野口マサヒロ(WIND) ヘアメイク/本多遥香(ROI) イラスト/トシダナルホ 構成・文/大森奈奈 ※andGIRL2026年夏号より
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