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40代にして自分の伝記映画を自分でつくった男 “早すぎない”そのワケは?のメイン画像
andGIRL1月号より
放送作家・コラムニストの町山広美さんが女子力アップにつながる映画を紹介する『andGIRL』の人気連載「町山広美の『女子力アップ映画館』」。今回は、映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』が本国アメリカでヒットしている理由を教えてもらいました。
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昨年の年収が620億円!に達したヒップホップの超大物クリエイター、ドクター・ドレー。そしてラッパーで映画俳優としても成功しているアイス・キューブ。『ストレイト・アウタ・コンプトン』はそんな2人がメンバーだった伝説のグループN.W.A.の結成から解体を描く。
ドキュメンタリーじゃなくて、伝記映画。中心メンバーの2人はさらなるサクセスストーリーを今も上書き中なのに、自らが製作者として伝記映画を作るなんて、早すぎる。アイス・キューブの役を演じるのは、悪そうな人相がそっくりの実の息子。まだ46歳なのに、息子がもう自分を演じちゃうなんて、早すぎる。
でも、早すぎない、絶好のタイミングだったことは結果が証明した。昨年からアメリカでは、武装していない黒人への白人警官による暴力や殺害が相次ぎ、抗議活動が激しくなっているが、全く同じようなことがN.W.A.のデビュー当時はもっと野放しだった。その符合に後押しされ、本国でこの映画は熱烈な支持を受け、大ヒットになっている。
※『andGIRL』2016年1月号

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