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業界実話怪談。背筋も凍る、本当にあった怖〜い話【ファミレスの個室トイレ編】 のメイン画像

幼い頃から霊感が強かった妹

私の妹は、小さい頃から霊感の強い子だった。小学校低学年の頃、近所の同年代の子供たちと外で遊びまわっている時に、あそこには行きたくないと頑なに行くのを拒んだ場所があったり、誰もいない場所を見て、あの人誰?と聞いてきたりした。もちろんそこには、誰もいなかった。またある夜、私と母がリビングで話し込んでいたら、奥の寝室がガラっと開いて、玄関にスタスタスタ・・・と歩いて行ったことも。玄関の鍵が閉まっていたので事なきを得たが、あれは寝ぼけていたと言う感じではない、と幼いながらに私は思っていた。だって、まるで体を誰かに支配されたような歩き方で、母と私の方を見もせずに、一直線に玄関に向かって歩いて行ったのだから。

お姉ちゃんにしか話せないことがあるんだけど・・・

時が経ち、妹の不思議な現象や行動も耳にしなくなった、そんなある日。私が26歳ぐらいの時だったかな。都内某所で1人暮らしをしている私は、連日の取材に締め切りも重なって、なかなか実家に帰ることができず、ようやく帰ることができたのは8月のお盆休み。当時、妹は実家暮らしだった。昼間、妹と2人でテレビを見ていると、震える声で「お姉ちゃんにしか話せないことがあるんだけど・・・」と言ってきた。嫌な予感がした。案の定、それはとても背筋の凍る話だった。

ちょっとトイレに行ってくるね

それは妹がつい先日、中学時代から仲のいいM子と、近所のファミレスDで、ドリンクバーを頼んで何時間も話し込んでいた時のこと。そのファミレスDは、私も地元の友達とよく行く店だった。恋愛話やら仕事の話やら、いつもの女子トークの真っ最中、「ちょっとトイレ行ってくるね」と、M子がトイレに立った。そして、普通に戻ってきた。妹もトイレに行きたくなり、続いてトイレに立った。まさにそこで、とんでもないことが起こったのである。

天井からツーっと降りてきたものの正体とは

妹が、トイレの鍵を閉めて便座に座った途端にトントンとドアをノックされたので、内側からトントンと叩き返した。しかし、また、トントンとノックされた。再び妹は、トントンと返した。すると今度は・・・ガチャガチャガチャと激しくドアの取っ手を掴んで揺すられたという。流石に怖くなった妹は、すぐにトイレを出ようと思った、その時。視界の上の方からツーっと何かが降りてきた。恐る恐る上を見上げると、白装束の長い黒髪の女が、両手両足をいっぱいに広げて両サイドの壁に踏ん張り、妹を見下ろしていたという。髪に隠れて顔までは見えなかったが、ツーっと視界に入ってきたものは、その女の長い髪の毛の先だったのだ。

カラダの震え方が尋常じゃなかったの

それは、悲鳴をあげることもできないぐらいの、初めての恐怖。どうやってトイレから出たのかは覚えていないというが、尋常じゃないほどガタガタと体が震えていたのがわかったという。そして、M子に気づかれないように一度、ファミレスの外に出た。とにかくM子を怖がらせてはいけないと、気持ちを落ち着かせてから、何事もなかったように取り繕って席に戻ったという。今もM子には、その話をしていないそうだ。そんな出来事を知らないM子は、いまだにたまに『D行こうよ』と言ってくるらしいが、上手に違う店を提案しているという。

よくあそこにファミレス建てたよね、すぐ裏が墓地なのに

もちろんそれ以降、私も妹もそのファミレスDに行くことはなかったが、後日、その近所に実家がある私の友達が何気なくこう言った。「あそこによくファミレス建てたよね。すぐ裏が、墓地なのに」と。そして、家でこの話を書くのが怖かった私は、今、パソコンを持ち込んで近所のファミレスで書いている。やってしまった。しかも、操作をしていないのに、さっきからSiriがもう2回も勝手に立ち上がっている・・・。
取材・文/成田リナ

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