【別府由来】が芸能界に入ったきっかけとは？幼少期の思い出やオーディション秘話を聞いてみた｜andBOY vol.3

役を演じること、音楽への思い、さまざまな出会いと縁、謎多きプライベート♡26歳になって改めて回帰する、「別府由来の熱」に迫ります。

別府由来のこれから

別府由来

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「やってみたらどう？」という提案を、いつもしてくれた

幼少期は自由に育てられました。親にいつも言われていたことは、「食わず嫌いになるな、何事にも挑戦してみよう」ということ。やってみたいことや、すすめられたことはすべてやってみる、少しわがままだけど真面目な子どもだったと思います。

大きく変わったのは高校生になってバイトを始めてから。そのバイト先がいろんな業種の人がいる体育会系な職場だったので、普通の学生では体験できないような社会勉強をさせてもらいました。そこでの経験が、今の平和主義的な考えにつながっている気がします。そこから美容師になり、そしてやりたかった芸能の道に。

普通だったらどこかのタイミングで親が反対すると思うんですけど、いつも「やってみたらどう？」という提案をしてくれて。それにはとても感謝しています。高校のころから芸能事務所にスカウトされ始め（ここが僕の天狗期ですね）今思うとイヤなヤツで。入る気もないのに原宿や渋谷でスカウトされまくっていました。

でもそれは、スカウトされた中でいいと思ったスターダストプロモーションに落ちて入れず、一度落ちたことで芸能への気持ちが折れてしまったから。そこで自分は表側ではなく、スカウトされるような自分にしてくれた美容師、つまり人を変える側になろうと考えたんです。でも街を歩くと変わらずいろんな事務所からスカウトされる、なんならスターダストからも。

親の教えじゃないけど、挑戦もしていないのに諦めるのはどうなんだろう。人生一度きりだし20代前半ならやり直しもできるしと考え始め。でもやるとしたら、落とされたスターダストを受けようと。そこは反骨心？（笑）あのときよくも落としてくれたな〜、いつか見とけよって気持ちです。

事務所に入ってすぐ『ヒミツのアイちゃん』というドラマをやらせてもらい、レッスンを受けながらライダーのオーディションを受け、落ちて。そこでマネージャーさんと「年齢的にもライダーや戦隊はやめておきますか？」という話をしたんですが、どこかで戦隊をやりたいという気持ちがあって。そのタイミングでちょうど『ドンブラザーズ』のオーディションがあり受けたらなんと合格して。今思うと、どれもタイミングと縁に恵まれていたと思います。

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もっとやれたんじゃ？という悔しい気持ちと心から楽しいと思えた経験が、今の自分を支えている

連ドラで『ヒミツのアイちゃん』をやらせてもらったときは、右も左もわからない状態で。当時の自分がやれることは全部やったけど、後悔というか。もっとこうしたらよかったかな？という気持ちが今でもあります。戦隊もどちらかというと自分の中での理想像が大きかった分、その理想を演じられたかというと、挫折の気持ちのほうが強くて。

もう一度、猿原（ドンブラザーズでの役柄）を演じたいです。そのあとにやった大きな作品が『ハッピー・オブ・ジ・エンド』で、ここで初めてお芝居をしているときに周りのことが見えたんです。相手の人と会話をしながら役を演じるということができて、それが演じる上でとても大きくて。自分の中でひと皮剥けたと勝手に思っています。

場面場面では楽しいと思うことはあるけど、30代、40代になったときに役者が楽しいって思えているのか、当時は自信満々には言えなかったんです。僕の周りにはお金よりもお芝居（が好き）と言える人も多くて、その方々を見ていると僕が今やっていることは違うんだろうか？って。

でも『ハピエン（ハッピー・オブ・ジ・エンドの略称）』を経て、演じることはこんなに素敵なことなんだって、心から思うことができた。そして今も役者を頑張りたいと強く思えている。失敗はひとつもないし、どの役も一生懸命に挑戦してみてよかった。でも、もっとやれたんじゃ？という悔しい気持ちと覚悟が支えとなり、形にすることができたのが『ハピエン』だったのかもしれません。

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