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ハワイ島で行くべき観光スポット|ツアーガイドの和田タイチョーが案内!のメイン画像

Check!教えてくれるのは和田タイチョーこと、和田義治さん!

画像出典:Hawaii Tourism Authority(HTA)/Tor Johnson 

Profile●わだ・よしはる

ガイド歴30年以上の敏腕ツアーガイド。2001年にハワイ島を訪れ、自然の雄大さ・美しさ・人々の優しさに感銘を受け、意を決してハワイ島へ移住。2011年に別名「和田タイチョーのハワイ島探検隊」と称するAina nui Adventuresを設立。現在、ツアーガイドと共にB&B形式の宿を営んだり、ハワイ島の魅力や日系人の足跡を踏まえたハワイ島の歴史などを後世に伝える活動を行ったりなど多岐に渡って活躍。

お問い合わせ:Aina nui Adventures

Check!雄大な自然を直に感じられる唯一無二のスポット

01 キラウエア火山/ハワイ火山国立公園

噴火をしたと度々耳にするけど、キラウエア火山は危険ではないの?

A. キラウエア火山は世界的にも珍しいほど穏やかな噴火をします。キラウエアは数百年単位で危険な時期と安全な時期を繰り返してきました。
特にハワイ火山国立公園は、火山観測所と連携して常に安全に見学できるように配慮されているのでご安心を!過去には噴火の度に風評被害に苦しんできました。心配な時はぜひ現地の我々にお問い合わせください。

他の火山とは異なるキラウエア火山の特徴や魅力を教えて!

A. ハワイ島には5個の火山があり(海底火山を含めると6個)、誕生順に特徴が違います。キラウエアは最も若い火山で粘り気の少ない玄武岩を出すので、爆発を起こしにくく被害の殆どは溶岩流に焼かれるというものです。

山の傾斜が非常にゆるいので、通常は流れる速度は時速数メートル程度で、カタツムリは逃げ遅れるかもしれないという程度です。活動は非常に活発で1983年~2018年まで35年間も噴火していました。現在はカルデラ内で噴火と停止を繰り返しています。そのため、噴火している様子を近距離で見られるという点が魅力です。

2番目に若いマウナロアも比較的活発ですが、大量の溶岩を出すため短時間で街を焼いてしまう可能性が高くなります。その他最後の噴火が、フアラライ火山は1801年、マウナケア火山は4600年前となり老齢期に入っています。激しい噴火をしますが多くの読者の方はこれらの山の噴火を見ることなく生涯を終えるでしょう。コハラ火山は6万年前ということでハワイ島で唯一活火山ではありません。 

キラウエア火山の観光でおすすめのコースは?

画像出典:Aina nui Adeventure

A. 火山国立公園の広さは東京23区の2倍以上のため、数日かけて観光してちょうどよいサイズです。

私のおすすめは、多くのホテルが点在するコナサイドからだと島の中央を貫くダニエル・K・イノウエ・ハイウェイで標高2000mの高地の大自然を眺めてヒロで休憩、その後はたっぷりと火山国立公園の大自然を満喫するというコースです。

弊社の「キラウエア探検隊ツアー」や「トワイライトキラウエア探検隊ツアー」が私の考えるベスト!
ハイキングをしたい方には、ガイド無しでも楽しめるキラウエアイキハイキングがおすすめです。クレーター外縁部のレインフォレストを歩き、火口底に降り立つと一気に黒い玄武岩の世界に変化します。

ガイドツアーの場合はもっと面白いコースがいっぱいあるので、それはご相談いただければお好みに合わせてアレンジいたします。

キラウエア火山でここは絶対見ておくべき!というスポットは?

画像出典:Aina nui Adeventure

A. もちろん噴火中は赤い溶岩が一番の見どころですが、噴火していない時期でも最大径4.75kmの山頂カルデラは雄大さを感じられる圧巻のスポットです。またイーストリフトゾーンという東の噴火帯を走るチェーンオブクレーターズロードの雄大な景色は必見といえるでしょう。

さらに豊かなハワイ固有種の宝庫となっているレインフォレストは、ぜひハイキングしてほしいですね。ナーフク(サーストンラバチューブ)やキラウエアイキトレイルなどは、気軽に行けるスポットです。

キラウエア火山国立公園への道程は?入場料やパンフレットはある?

画像出典:Aina nui Adeventure

A. ヒロからは車で11号線を走ると約45分で着きます。コナやケアウホウ方面からは、コーヒー農園やプナルウ黒砂海岸などで休憩を取りながら、11号線を南回りで行くのが最短ルートです。コナはダニエル・K・イノウエで行っても所要時間はほぼ同じなので、行きと帰りを違うルートにしても良いですね。

コハラコーストからはダニエル・K・イノウエハイウェイで、ギルバート・カヘレ・パークでトイレ休憩して、ヒロでビッグアイランドキャンディーズに立ち寄り、火山というルートが良いと思います。

入園料はレンタカーの場合、1台$30で7日間有効です。ツアーの場合はもっと高額になります。入り口でパンフレットをくれますが、英語表記のみです。資源と経費上の理由で何枚必要か尋ねられるので必要な枚数を伝えてください。最近はクレジットカードのみの精算となっているのでご注意を! 

キラウエア火山に行くならベストな時季はいつ?

A. 一年中観光に適していますが、どちらかというと雨が少ない4月〜9月が狙い目です。日照時間が長いため、明るい時間を有効に使いたい方にはおすすめの時季でしょう。

一方、噴火している場合、溶岩を観る時間は日没後がベストなため、日没の早い冬がおすすめかもしれません。早い時間にホテルに帰ることができます。ハワイ固有の鳥「ハワイミツスイ」を観たい場合は夏休み時季はほとんどいないので、それ以外の時期がおすすめです。

ツアーに参加したときのスケジュールを簡単に教えて!

画像出典:Aina nui Adeventure

A. 朝出発の「キラウエア探検隊ツアー」は朝8時頃ホテルを出発し、9時前に標高2000mでトイレ休憩。北にマウナケア、南にマウナロアという4000m超えの山を望む雄大な景色を楽しんだ後、ヒロのビッグアイランドキャンディーズでお買い物。

そして火山国立公園に入りカルデラ周辺の観光と昼食、雄大なチェーンオブクレーターズロードで個性的なクレーターや溶岩樹、火山丘などの溶岩地形、落差350m以上の雄大な活断層や燃え残った道路、激しい波で侵食された海食崖などをたっぷり楽しみ夕方7時頃ホテルに戻る、というのがモデルプランとなります。
 
噴火中は、時間帯を後ろにずらした「トワイライトキラウエア探検隊ツアー」が人気です。季節によって異なりますが、11時〜12時にホテルを出発し、「キラウエア探検隊ツアー」と同様の行程で周り、日没後に溶岩を見に行きます。ホテルに帰る時間は溶岩の出る場所によりますが、おおむね夜11時頃になります。

単独でキラウエア火山に行くことはできる? 

A. 公共交通機関で行くことは無理ですが、レンタカーで行くことは可能です。弊社のツアーで400kmほど走るので、長距離ドライブが苦にならないなら個人で行くことは可能です。

ただし、案内板が非常に少なく、私が1980年代に知識もなく個人で来た時は、ただただ「広いね~」という感想だけで観光が終わってしまいました。個人で行く場合は情報の少ない日本語サイトではなく、英語サイトで詳しく予習をすれば楽しめると思います。初めてキラウエア火山に行くのであれば、詳しいネイチャーガイドの案内で行くことをおすすめします。

シューズや服などを含め、準備しておくことはある?

画像出典:Hawaii Tourism Authority(HTA)/Tor Johnson 

A. ハワイ島は標高差があるので、ホテル周辺は真夏の気候でもキラウエア火山山頂は一年中秋の気候です。冬は最低気温が11℃まで下がります。風もありにわか雨も多いので上着は必需品です。できれば機能性の高いレインジャケットとレインパンツがあればどんな天気でも楽しめます。

溶岩はガラスと金属でできているので、つま先のないサンダルで行くと怪我をします。しっかりと歩きやすいスニーカーやトレッキングシューズを履きましょう。夜の火口を見る場合、特に冬場はダウンジャケットがあると快適に観光ができます。

キラウエア火山で注意することはある?

A. ハワイ火山国立公園には、自然の資源(リソース)を守る厳格な法律があります。溶岩や動植物などを含め、すべてそこにある資源は持ち帰りが禁止です。また動植物を傷つけたり、殺した場合は罰金または禁錮刑が課せられます。あらゆる破壊行為が禁止となっており、溶岩を持ち上げて落とすだけでも破壊行為と見なされるので気をつけましょう。

またゴミは極力持ち帰ってください。道端やその辺に捨てる、などは言語道断です。その土地と地元民に敬意を持って行動してください。「持ち帰ることができるのは写真だけ、残していけるのは足跡だけ」とよく言われています。

和田タイチョーのツアーに参加したい方は
公式サイトをチェック!



Check!一生の想い出に残るドラマティックな夜景を楽しむ

01 星空観測ツアー

画像出典:Hawaii Tourism Authority(HTA)/Tor Johnson 

ハワイ島の星空観測ツアーでおすすめは?

A.ハワイ島の星空観測ツアーは大きく分けて2種類。山頂ツアーと山麓星空ツアー
ひとつはマウナ・ケア山頂まで登り、サンセットを眺めて標高2800mまで下山して星空観測をする、または星空観測をしてからサンライズを見る、いわゆる山頂ツアーです。

こちらは認可制で新規参入ができず、現在催行している会社で日本語が話せるガイドがいる会社は2社のみで、基本的に説明は英語ですが、雲海を超えて山頂までのドライブはまさに絶景です。そして山頂から眺めるサンセットやサンライズも、大気のオレンジ色から宇宙に吸い込まれるような紺碧の空への変化は、高山ならではのものです。
 
もうひとつは、山腹の2000m付近で星を観る、いわゆる山麓星空ツアーです。弊社の場合は山腹で星を観ます。山腹は雲の上になることが多く、晴天率も高いうえ光害もほとんどないので、満天の星が楽しめます。

星空観測はおすすめの時期は?

画像出典:Aina nui Adeventure

いずれのツアーも月齢が肝心となります。月が空に輝いている時期は空が明るくて星が見づらいです。6等星まで見えるハワイ島で満天の星空を観たいなら、満月の5日後から新月の3日後までがおすすめです。

満月はシーソーのように太陽が西に沈み、月が東から昇ります。満月から1日経つごとに、月の出が日没から40〜50分ほど遅くなります。満月から5日経つと星空観測中に月は昇りません。新月から3日後までは月はあっても暗く、さらに西の空が暗くなる頃には月は低い位置にあり、星空観測への影響はほぼありません。

星空観測ツアーに行くならどの季節が一番きれい?

A. 日本では湿度の高い夏よりも、乾燥した冬の方が星がきれいと言われています。しかし、ハワイ島の山は一年中星空観測に適した気候です。特に天の川が見える夏が一番美しいです。天の川が天頂を南北に渡る8月~9月は見応えがありますよ。
 
ただし、他の季節もそれぞれ見える天体が異なるため、何が観たいかによっておすすめの季節は変わります。
冬は天の川は薄いものの、明るい一等星・ニ等星が多く、オリオン大星雲やダイヤモンドのようなシリウス、プレアデス星団(すばる)なども見事です。春は、南十字星やそのかたわらにひっそりと輝く宝石箱という星団、美しい球状星団であるオメガ星団なども魅力となっています。

秋には、満月の視直径の数倍もあるアンドロメダ銀河が肉眼でぼんやりと見えます。肉眼で見られる最も遠い天体が、アンドロメダ銀河です。250万年前の光をぜひその目で見て欲しいですね。双眼鏡でも円盤が見え、望遠鏡でははみ出てしまうほど大きく見えます!さらに自分の誕生星座が観たい場合は、誕生日の4カ月程度前が見頃になります。

ツアーに参加したときの簡単なスケジュールを教えて! 

A. 日没時間によって出発時刻は変わりますが、6月の日没が遅い時期の行程案の一例です。冬は全体的に早い時間帯になります。弊社の宿・カラオアガーデンB&B(コナの山腹標高510m)からの行程になります。
 
こちらの所要時間は約6時間30分ですが、宿泊ホテルの場所により変わります。

星空観測ツアーで準備しておくべきものは?

画像出典:Hawaii Tourism Authority(HTA)/Tor Johnson 

A. 星空観測中はかなり冷えます。靴下・スニーカー・長ズボンは必須です。ダウンジャケットはお貸ししますが、その下に着るフリース・ジャンパーなどの上着があると快適なので、用意してください。

気温は夏でも10℃〜12℃程で乾燥しているうえ風があるので、体感温度は1~2℃程度低く感じます。

星空観測ツアーで注意すべきことは?

A. 暗い所で星を観ると、瞳孔が開いた状態になるので、光を非常に眩しく感じます。観測中に明るい光を見ると瞳孔が閉じてしまい、しばらく暗いものが見えにくくなることも。そのため、自分も含め他の方にも迷惑になるので、カメラのフラッシュ・懐中電灯など白い光を放つものは点けないように注意しましょう。

星空を撮影する場合は、一眼レフカメラ・三脚と共に、赤色のLEDライトを持参するのがおすすめです。赤色のライトであれば、瞳孔が閉じないので!



雄大な自然のパワーを一身に感じられるハワイ島。火山を訪れたり、星空観測をしたりすることで、自然の美しさや素晴らしさを体感できる数少ないリゾートです。日本では決してお目にかかれないエキサイトな体験の数々は、好奇心旺盛なガールなら一生のうちにぜひ経験しておきたいですよね。



協力/ハワイ州観光局 取材・撮影協力/Kiyomi、andGIRL編集部 文/Atsuko

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