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【産婦人科医が教える】正しいフェムケア知識|40歳から起こるデリケートゾーンのかゆみや乾燥の原因とは?
ホルモンの分泌量が減少する40代以降は、デリケートゾーンにさまざまな変化やトラブルがあらわれるタイミング。いつまでも女性としての自信を持ち続けるためにも、正しい知識と最新情報を得て、早めからケアを始めるのが正解です。
over40から起こるトラブルや不調にはエストロゲンの減少が関係してる!
デリケートゾーンの乾燥やかゆみ、尿もれ、性交痛など、これらはすべてエストロゲンの減少のせいと言っても過言ではありません。40代以降の体で何が起こっているかを福山先生にお伺いしました。
教えてくださったのは・・・福山千代子先生

日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。金沢医科大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院産婦人科入局。2021年よりMET BEAUT YCLINICに入職。デリケートゾーンのレザー治療器「モナリザタッチ」を婦人科で日本で初めて導入。
【DATA】
MET BEAUTY CLINIC
住所:東京都港区南青山5 -11- 9 レキシントン青山 2 F
TEL:0120-776-123
https://www.met-beautyclinic.jp
エストロゲンとは?
別名卵胞ホルモン。主に卵巣から分泌される女性ホルモンの一種で、生理終了後から排卵に向けて分泌量が増加します。コラーゲンの生成を促して肌の弾力をアップさせたり、セロトニンやドーパミンといった脳内の神経伝達物質の働きをサポートするため、分泌量が増えている間は、肌ツヤがよくなって精神的に安定します。個人差はあるものの、一般的に妊娠しづらくなる40代から分泌量が減り始め、閉経を機に急激に低下します。
エストロゲンの血中濃度

いつまでも女性としての人生を楽しむためにデリケートゾーンのケアはマスト

受精卵を育てる子宮と卵子をつくる卵巣は妊娠のために必要な臓器です。排卵をしにくくなる40代になると卵子を育てるホルモン・エストロゲンの分泌量が減り始め、これ以降は妊娠をすることはないから生殖のためだけにある子宮と卵巣はいらないと体が判断します。
不要だと判断された臓器は血流が悪くなって栄養が行き渡らなくなるため、子宮や卵巣が萎縮し、生殖機能がある頃と比べると一回りほどサイズが小さくなります。同じようにエストロゲンの影響を強く受けている外陰部や腟なども萎縮し、乾燥やかゆみ、腟のゆるみ、尿もれ、頻尿、ニオイなど、性交痛など、閉経関連尿路性器症候群(GSM)と呼ばれる症状があらわれます。
加齢による皮膚の乾燥や膀胱の硬化、妊娠出産による負担が、これらの症状に影響していることもあります。萎縮は誰にでも起こることなので、症状があらわれていない段階から適切にケアをしていればトラブルを回避でき、何歳になっても若々しい状態をキープできますし、性的に現役でいることも可能です。
すでに症状があったとしても、最新医療の力を借りれば対処することもできます。もう年だからと諦めず、手をかけてあげることが大事です。
膣内フローラが気になるならセルフ検査をしてみて

キットを使って自分でおりものを採取し、郵送するだけで腟内フローラバランスやホルモンバランス、炎症の有無をチェックできます。Femバランスチェック¥7,150/ウェルクス
イラスト/腹肉ツヤ子 取材・文/水浦裕美 ※andGIRL PLUS vol.2より
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