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【実話怪談】背筋も凍る、本当にあった怖〜い話【キャンプ場で起こった恐怖体験編】のメイン画像

22歳になるとその症状はピタッと止んだ

その代わりに、土地から受ける影響が強くなった。「なんとなく、イヤな感じがする」という感覚は多くの人が体験しているだろう。Hはその感度が高くなったようで、自分が招かれざる土地に行くと吐き気に襲われる。

Hは個人的に、岩手県の中尊寺と、神奈川県の鶴岡八幡宮近くにある源頼朝の墓には近寄らないようにしている。残念ながら相性が合わないからだ。いわゆるパワースポットと呼ばれるところは、良くも悪くも力が強い。

2012年の夏、友達夫婦ら数人でキャンプへ

梅雨明けすぐの7月で、ジメジメした湿気が肌に重くまとわりついていた。
普段からキャンプが趣味のHは、自分がなんとなく気乗りしないキャンプ場の目星をつけている。行き止まりに面した施設だと変な気が淀んでいるし、湖の近くは禍々しい空気が溜まりやすい。だから、広々とした山間を好んで選んでいた。

今回は友達が予約してくれたので、何も気にせず現地に向かう。そこは個人経営のこじんまりとしたキャンプ場で、山中湖近くの山の奥にある、プライベート感たっぷりの施設だった。宿泊するためのトレーラーハウスが2棟用意されている。とくに空気の淀みやイヤな感じはなく、気持ちよく余暇を過ごすことにした。

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