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「1人1回までですけど、何回も並んでますよね?」帽子やマスクで変装しては、人気の限定雑貨を何度も買っていく転売ヤー夫婦!フリマアプリで定価の3倍の出品を見つけ、店長に相談すると・・・のメイン画像

人気の限定マグが入荷する日。開店前から長い行列ができる店

私は駅ビルに入っている雑貨店で働いていました。うちの店には、季節ごとに柄が変わる手描き風の限定マグカップがあり、入荷日には開店の1時間前から行列ができるほどの人気でした。ひとりでも多くのお客さまの手に届くよう、購入は「1人1回2個まで」と決めていました。それでも入荷日は毎回、昼前には売り切れてしまい、遠くから楽しみにして来てくれた方に頭を下げることも少なくありませんでした。

ある入荷日、レジに立っていた私は列に並ぶ一組の夫婦がどうしても気になりました。ふたりで2個ずつ買っていったはずなのに、1時間後にまた列に並んでいたのです。帽子をかぶりサングラスをかけていましたが、妻が持っている花柄のエコバッグに見覚えがありました。夫の白いスニーカーについた赤いラインも、さっきと同じでした。私は会計に入る前に、まわりに聞こえないようそっと声をかけることにしました。

「1人1回までですけど、何回も並んでますよね?」

私は笑顔を保ちながら、「1人1回までですけど、何回も並んでますよね?」とたずねました。すると妻はサングラスを外し、「初めてですけど?証拠でもあるの?」と声を張り上げたのです。夫も「客を疑うなんて、どういう店だよ」とレジ台をたたきました。後ろに並ぶお客さまの視線がいっせいに集まり、私はそれ以上強く言えませんでした。夫婦はマグを4個つかむと、勝ち誇ったように店を出ていきました。

その夜、どうしても気になって家でフリマアプリを調べてみると、うちの限定マグが定価の3倍の値段でずらりと出品されていました。出品写真の背景には、さっき見た花柄のエコバッグが写りこんでいたのです。次の入荷日、夫婦はニット帽とマスクに変えて、また何度も列に並んでいました。止めようとした私に、妻は「ルール通り1回ずつ買ってるだけでしょ」と言い放ち、マグを4個抱えて足早に帰っていきました。

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原案/andGIRL編集部 ※andGIRLが25〜35歳の読者を対象に行った独自アンケートの実体験をもとに制作しています

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