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「ギャン泣きもリアルな育児だよね〜♡」お腹を空かせて泣く3歳の息子を放置し生配信を続ける母親!30分たっても注文せず、心配して声をかけた店員の私にまでカメラを向けてきて・・・のメイン画像

土曜のお昼どき、注文もせずにスマホに向かって話し続ける母親

私はファミレスでホールの仕事をしていました。ある土曜日の12時すぎ、3歳くらいの男の子を連れた女性が来店しました。窓際の席に案内してお水を出しても、女性はスマホを立てかける角度ばかり気にしていて、私とは目も合わせません。「お決まりになったらボタンでお呼びください」と伝えても返事はありませんでした。男の子はメニューの写真を指さして、小さな声で「ハンバーグ」とつぶやいていたのです。

それから10分、20分とたっても、呼び出しボタンは鳴りませんでした。気になって席の近くを通ると、女性はスマホに向かって「みんなコメントありがと〜」と手を振っていました。画面の端には赤い「LIVE」の文字があり、コメントが次々に流れていたので、生配信をしているのだとわかったのです。そのとなりで男の子は「おなかすいた」と何度も母親の袖を引っぱっていましたが、女性は振り向きもしませんでした。

泣き出した息子にカメラを向ける母親。止めに入った私まで配信される

来店から30分がたつころ、男の子はとうとう声をあげて泣き出しました。まわりのお客様もちらちらとそちらを見ていました。すると女性はスマホを息子のほうへ向け、「ギャン泣きもリアルな育児だよね〜♡」と楽しそうに実況を始めたのです。泣き顔を映されて、男の子はさらに大きな声で泣きました。私は胸の奥がざわざわして、トレーを持つ手に力が入りました。とても見ていられる光景ではありませんでした。

私は思い切って席に行き、「お子さま、お腹が空いているようなので、先にご注文はいかがですか」と声をかけました。ところが女性はスマホをくるりとこちらに向け、「店員さんに怒られちゃった〜。みんな、この人どう思う?」と笑ったのです。私の顔が知らない人たちに映されているとわかり、頭が真っ白になりました。男の子は泣きすぎてしゃくりあげていて、私はその場で何も言えなくなってしまいました。

店長と常連のおばあさんが動いた。母親の前にそろった大人たち

私はすぐにキッチンへ戻り、店長に事情を話しました。店長は2人の子どもを育てたベテランで、話を聞くなりエプロンを直して席へ向かいました。そのとき、となりの席にいた常連のおばあさんも立ち上がり、男の子の背中をそっとさすってくれたのです。おばあさんは毎週土曜にひとりで来てくれる方で、ずっと様子を気にかけていたと後で聞きました。男の子は少しずつ泣きやみ、おばあさんの顔をじっと見上げていました。

店長は女性の前に立つと、低い声で「店内での撮影や配信はご遠慮いただいています」と伝えました。女性は「別に迷惑かけてないし」と口をとがらせましたが、店長は引きませんでした。「お子さんのごはんが先です」と、男の子のほうを見ながらはっきり言ったのです。おばあさんも「坊や、ずっとハンバーグって言ってたわよ」と添えました。女性がばつが悪そうにスマホへ目を落とすと、その顔がみるみるこわばっていきました。

味方だと思っていた視聴者のコメントが一変。配信はそのまま終了

店長の後ろからのぞくと、画面には「子ども泣いてるのに何してるの」「店員さんのほうが正しい」というコメントが並んでいたのです。さっきまで「いいね」を送っていた人たちまで、女性を責めていました。女性はあわてて配信を切り、小さな声で「お子さまハンバーグをひとつ」と注文しました。料理を運ぶと、男の子は涙のあとが残る顔でぱっと笑い、夢中になって食べ始めました。その姿に、店長とおばあさんも目を細めていました。

帰りぎわ、女性は店長に「すみませんでした」と頭を下げ、男の子の手を引いて店を出ていきました。それからひと月ほどたった土曜日、ふたりはまた来店しました。女性のスマホはかばんにしまわれたままで、席に着くなりすぐに注文ボタンを押してくれたのです。男の子は私に「ハンバーグおいしいね」と話しかけてくれました。窓際の席から届くふたりの笑い声に、私はそっと胸をなでおろしました。


いかがでしたか?ひとりで抱えずにすぐ店長を呼んだ店員の行動は正解でしたね。子どもの泣き声を配信のネタにするのは、親として見過ごせない行動です。まわりの大人がひと声かけることで救われる子どももいるはずです。

原案/andGIRL編集部 ※andGIRLが25〜35歳の読者を対象に行った独自アンケートの実体験をもとに制作しています

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