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「うちの子は小さいんだから、順番を譲られて当然でしょ」80分待ちの行列に柵をまたいで割り込む親子!係員が注意しても「子どもに冷たい遊園地ね」と大声で居座り、列が止まってしまい・・・のメイン画像

1年越しの約束。身長120cmを超えた娘と向かった遊園地

小学1年生の娘には、ずっと乗りたいジェットコースターがありました。去年も家族で遊園地に行きましたが、入口で身長を測ると120cmにわずかに足りず、泣きながら列を離れたのです。それから1年、娘は毎晩牛乳を飲み、柱に背比べの線を引いてがんばりました。春の身体測定で121cmと書かれた紙を見せてくれたときは、私まで泣きそうでした。「今年こそ乗れるね」と、家族みんなでその日を楽しみにしていました。

当日の遊園地は連休ということもあり、朝からすごい人でした。お目当てのコースターには80分待ちの札が出ていましたが、娘は「全然平気!」と張り切っていました。列の入口では係員がひとりずつ子どもを身長の板の前に立たせていて、娘も背筋をぴんと伸ばして無事に合格。「やった!」と飛び跳ねる娘を見て、夫と顔を見合わせて笑いました。そこからは3人でしりとりをしながら、少しずつ進む列に並んでいたのです。

列の途中で柵をまたいできた親子と、耳を疑う言い分

並び始めて1時間ほどたったころ、列の横の柵をまたいで、親子がすっと私たちの前に入ってきました。母親はピンクのキャップをかぶり、5歳くらいの男の子の手を引いていました。あまりに自然で、一瞬何が起きたのかわかりませんでした。私が「すみません、ここ並んでいるんですが」と声をかけると、母親は振り向いて笑いました。そして「うちの子は小さいんだから、順番を譲られて当然でしょ」と平気な顔で言ったのです。

後ろの人たちもざわつき始め、係員の男性が駆けつけてくれました。「横からの入場はご遠慮ください。最後尾にお並びください」とていねいに伝えても、母親は腕を組んだまま動こうとしませんでした。それどころか「子どもに冷たい遊園地ね!小さい子を1時間も並ばせる気?」と大声を出し始めたのです。男の子もつられて泣き出し、まわりの目がなぜか私たちに向けられました。娘の顔からも、すっと笑顔が消えていきました。

大声で居座る母親。娘が小声で気づかせてくれた入口の決まり

母親はその後も、子連れにやさしくないだの、SNSに書いてやるだのとまくし立て、係員も困り果てていました。列はすっかり止まり、後ろのほうからは急かす声やため息も聞こえてきました。そのとき、娘が私の腕をつつき、「ママ、あの子、入口の板で測ってないよね」と小声でささやいたのです。去年あの板の前で泣いた娘だからこそ、ずっと気になっていたのでした。私は、親子が柵を越えてきた場所を思い出しました。

親子が入ってきたのは、身長を測る入口よりずっと先の場所でした。つまり、あの男の子はまだ一度も測られていないはずでした。私は係員に「この子、入口で身長を確認しましたか?」と聞いてみました。係員ははっとした顔で無線を取り、すぐに別のスタッフが測定用の板を持って駆けつけてくれたのです。母親は「何よ、関係ないでしょ」と嫌がりましたが、係員は決まりだからと一歩も引かず、男の子は板の前に立たされました。

「小さいから」が裏目に。行列から去っていった親子の後ろ姿

板の目盛りは105cmで、120cmの線にはまったく届いていませんでした。係員は「申し訳ありませんが、身長制限があるためこのお子さまはご乗車いただけません」と伝えました。さっきまで騒いでいた母親は、口をぱくぱくさせたまま固まっていました。後ろから誰かが「小さいから譲られて当然、なんだよね」とつぶやき、あちこちから小さな笑いが起きたのです。母親は真っ赤な顔で男の子の手を引き、柵の外へ出ていきました。

列はまた静かに進み始め、娘の顔にも笑顔が戻りました。いよいよ順番が来てコースターに乗り込むと、娘は「1年待ったもんね」と私の手を強く握りました。降りてきた娘は、髪をぼさぼさにしながら「もう1回並ぶ!」と大はしゃぎでした。1年間こつこつがんばってきた娘に、とびきりのご褒美が届いたような一日になりました。


いかがでしたか?列に割り込んだ母親の言い分は、わが子が身長制限に届いていないとわかり、あっけなく崩れました。子どもを理由にしても、決まりは決まりです。行列ではまわりの人も同じように待っていることを忘れてはいけませんね。

原案/andGIRL編集部 ※andGIRLが25〜35歳の読者を対象に行った独自アンケートの実体験をもとに制作しています

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