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「その服、安っぽいよね?」プチプラを毎日バカにしてきた先輩・・・私の正体に気づいた瞬間、気まずい沈黙のあとに先輩が取った行動とはのメイン画像

「また安っぽい服だね」毎朝のように服装をからかってくる先輩

入社して半年がたったころ、私には毎朝ゆううつなことがありました。同じ部署の先輩が、私の服を見るたびに口を出してくるのです。「その服、安っぽいよね?それ2,000円くらいでしょ?」と笑いながら言われ、同僚まで気まずそうに目をそらしました。私はロングの黒髪をひとつに束ね、淡いグリーンのブラウスにベージュのパンツを合わせるのがお気に入りでした。清潔感には気をつけていただけに、胸がちくりと痛みました。

先輩の口出しは朝だけでは終わりませんでした。誘ってないのにランチにまでついてきて、同僚の前で「会社員ならもう少しいいもの着なよ」と言ってくるのです。同僚たちは苦笑いするしかなく、私はだんだん服を選ぶのがゆううつになりました。実は、私は家族のことを職場の誰にも話していませんでした。家族のことで特別扱いされるのが苦手だったからです。それでも毎日言われるうちに自信はすり減っていきました。

家族に誘われた休日の展示会で、まさかの先輩と鉢合わせ

ある休日、私は家族に誘われて高級ブランドの展示会へ出かけました。家族がそのブランドの関係者で、私も小さいころから新作の発表会に足を運んでいたのです。受付で名前を伝えると、スタッフが「お待ちしておりました」と会場へ案内してくれました。新作のバッグを眺めていると、ふと強い視線を感じました。振り返ると、派手なピンクのトップスにデニム姿の先輩が、目を丸くしてこちらを見ていました。

あとで知ったことですが、先輩は前からこのブランドのファンで、一般のお客さんとして来ていたそうです。私に気づいた先輩は、つかつかと近づいてきて大きな声で言いました。「ちょっと、こんな場所にもプチプラで来たの?場違いじゃない?」まわりのお客さんが一斉にこちらを振り向き、私は顔が熱くなりました。すぐ隣には母が立っていて、先輩の言葉を黙って聞いていました。母の表情がすっと固くなり、私は血の気が引きました。

スタッフの一言で空気が一変。固まったまま黙りこむ先輩

重たい沈黙を破ったのは、会場の責任者の男性でした。私たちのそばに来ると「お嬢さま、社長がお待ちです。新作のご説明をさせてください」と、私にていねいに頭を下げたのです。先輩はその場で固まり、口を開いたまま何も言えなくなりました。母は先輩に向かって「娘がいつもお世話になっております」とだけ静かに伝えます。私はどう返せばいいのかわからず、先輩に軽く会釈して、その場を離れました。

週明けに会社へ行くと、先輩の様子はすっかり変わっていました。毎朝の「安っぽい服だね」はぴたりと止み、ランチにもついてこなくなったのです。すれ違っても目をそらし、話すのは必要な業務連絡だけでした。同僚から「先輩と何かあったの?」とこっそり聞かれても、私は「ちょっとね」とごまかすしかありません。嫌味がなくなってほっとした反面、職場の空気はどこか重たいままで、私は少し居心地の悪さを感じていました。

震える声で「ごめんなさい」先輩からの思いがけない謝罪

それから一週間ほどたった日の夕方、先輩が私の席にやってきました。「少し話せる?」と言う声は、いつもよりずっと小さく震えていました。先輩は展示会のあと、ブランドのホームページで創業家を紹介する記事を読み、私が本当に創業家の娘だと知ったそうです。そして「服の値段で人を決めつけてた。今までひどいことを言ってごめんなさい」と、深く頭を下げました。先輩なりに、ずいぶん勇気を出してくれたのだと思います。

私は、職場で家族のことを話さなかった理由を伝えました。「特別扱いされたくなくて、ずっと黙っていたんです」と言うと、先輩は「そうだったんだ」と小さくうなずきました。次の日から先輩は、私の服を「その色、似合うね」とほめてくれるようになりました。同僚たちとのランチもにぎやかさを取り戻し、私は今も好きなプチプラの服を堂々と着て出社しています。心がすっと軽くなる、最高の結末でした。


いかがでしたか?服の値段で人を決めつけていた先輩が、思い込みに気づいて頭を下げる結末にはほっとしましたね。見た目だけで相手を判断するのは失礼なことです。どんな服でも、自分の好きなものを堂々と楽しみましょう。

原案/andGIRL編集部 ※andGIRLが25〜35歳の読者を対象に行った独自アンケートの実体験をもとに制作しています

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