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「俺の能力を評価しない会社が悪い」希望部署に入れず文句ばかりの男性社員。厳重注意にも反省せず社長室に直談判!→意外にも度胸を買われた彼は希望が叶ったかと思いきや・・・のメイン画像

「なんで俺が営業?」希望が通らず初日から文句タラタラ

私の職場に、ある男性社員が異動してきました。彼はもともと華やかなイメージのある広報部を希望していたらしく、営業部に配属されたことが不満で仕方ない様子でした。「俺のクリエイティブな才能を、こんな足で稼ぐような仕事で潰す気か」と初日から周囲に聞こえるように愚痴をこぼし、挨拶もろくにしません。チームの空気が一気に悪くなりましたが、私たちは「そのうち慣れるだろう」と軽く考えていました。それが甘かったのです。

彼は慣れるどころか、態度を悪化させていきました。外回りに行くと嘘をついてカフェで時間を潰したり、面倒な事務作業は「俺の仕事じゃない」と後輩に押し付けたりとやりたい放題。さらに許せなかったのは、先輩が苦労して契約直前まで漕ぎ着けた案件に最後だけ同席し、「俺がクロージングしました」と上司に報告して手柄を横取りしたことです。注意しても「結果が出ればいいんでしょ?」と開き直る始末で、周囲の怒りは限界でした。

「この会社は見る目がない」度重なる注意にも逆ギレして大暴れ

あまりの素行の悪さに、ついに上司が彼を呼び出して厳重注意を行いました。しかし、彼は反省するどころか激昂。「そもそも俺を広報に入れない人事がおかしい!」「俺のポテンシャルを理解できないこの部署が無能なだけだ!」と、信じられない自論を展開して逆ギレしました。自分の非を一切認めず、全てを環境のせいにする彼の姿に、その場にいた全員が呆れ返り、もうこれ以上何を言っても無駄だと悟りました。

孤立を深めた彼は、とんでもない行動に出ました。「ラチがあかない。俺の価値がわかるトップに直接話してくる」と言い出し、なんとアポイントなしで社長室に向かったのです。制止する私たちを振り切って、「見ていてくださいよ、すぐに昇進して皆さんを見返してやりますから」と自信満々に鼻を鳴らす彼。まさか本当に社長に直談判するなんて・・・、と私たちは彼の常軌を逸した行動力に戦慄しながら、ことの成り行きを見守るしかありませんでした。

社長室での猛アピールの結果は・・・

後で聞いた話ですが、彼は社長室に入り込むと、開口一番「今の営業部は古い体質で、僕のような革新的な人材を殺しています」と熱弁を振るったそうです。自分がいかに優秀で、今の環境がいかに劣悪かを並べ立て、「僕に相応しいポストを用意すべきだ」と訴えたとのこと。普通の会社ならその場でつまみ出されてもおかしくない無礼な振る舞いですが、話を聞いていた社長は意外にも怒る様子を見せず、静かに頷いていたといいます。

彼の話が一通り終わると、社長はニヤリと笑みを浮かべました。「なるほど、君の言い分はわかった。最近の若手にしては珍しく骨があるね」と、まさかの高評価。彼は内心ガッツポーズをしたそうです。「今の部署では物足りない、もっと大きな責任と裁量が欲しい、そういうことだね?」と畳み掛ける社長に、彼は「その通りです!僕ならもっと会社に貢献できます!」と、目を輝かせて食い気味に答えました。

念願の抜擢!かと思いきや、異動先は激務で有名な部署

「わかった。では君を、私が直轄する『新規事業開発室』のリーダーに任命しよう」。社長の言葉に彼は歓喜しましたが、私たちはその辞令を聞いて血の気が引きました。そこは社内でも有名な、実現不可能に近いノルマと24時間体制の激務が常態化している、通称「デスマーチ部署」だったのです。「君ならできるよね? 期待しているよ」と社長に肩を叩かれ、彼は逃げ場のない地獄へと送り込まれることになりました。

それからの彼は、見る影もなくやつれていきました。毎日終電まで働き、休日もなく社長からの厳しい要求に応えなければならない日々。「俺の能力」などと豪語していた彼は、圧倒的な実力不足と過酷な労働に打ちのめされ、文句を言う気力すら残っていないようでした。自分の実力を過信し、地道な努力を馬鹿にした報いでしょうか。死んだ魚のような目でパソコンに向かう彼の背中は、自分の実力を見る目が必要なことを教えてくれたようでした。

自分の能力を信じることは大切ですが、実績もないのに権利ばかり主張すると、取り返しのつかない事態を招くことがあります。文句を言う前に、まずは目の前の仕事に誠実に向き合うことが、評価される一番の近道なのかもしれませんね。

原案/andGIRL編集部 ※andGIRLが25〜35歳女性の読者を対象に行った独自アンケートの実体験をもとに制作しています

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