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「15名で予約したい」→無断キャンセルで泣く泣く廃棄。再び電話をかけてきた犯人にある方法を使ったら、白状して一気に解決した話のメイン画像

念願のお店を開店!お客さんにも恵まれ充実の毎日に

長年の下積みを経て、ようやく自分の小さなレストランを持つことができました。席数は少ないですが、その分お客様一人ひとりに心を込めた料理を提供できるのが自慢です。常連さんにも恵まれ、毎日が充実していました。そんなある日、一本の電話が。「来週の土曜、15名でコース料理をお願いしたい」。個人店にとって15名の団体予約は、月の売上を左右するほどの大仕事です。私は「このチャンスを絶対に成功させよう」と武者震いし、最高の食材とおもてなしを準備することに決めました。

予約当日、私は朝から気合を入れて仕込みを行いました。メインの肉料理も大口予約ということもあり、普段は使えないものを用意していました。貸切だったのでテーブルセッティングも完璧にこなし、スタッフ全員が「お客様に喜んでもらおう」と張り切っていました。しかし、予約時間の18時を過ぎても、誰も現れません。5分、10分と時間が過ぎるにつれ、店内の空気は重くなっていきました。「道に迷っているのかもしれない」と自分に言い聞かせましたが、「遅れるという連絡があるはず」と思い、登録された電話番号に連絡してみました。が、コール音が鳴り響くだけです。

イタズラの犯人はもう一度電話をかけてきた!?

結局、その日お客様が現れることはありませんでした。連絡もつかず、完全にドタキャンされたのです。テーブルには冷え切った料理が並び、私たちはそれを片付けるしかありませんでした。「これ、全部捨てるんですか・・・?」。スタッフの悲痛な声に、私の心は張り裂けそうでした。食材費の損失はもちろんですが、何より「美味しい料理を食べてほしい」という私たちの想いを踏みにじられたことが悔しくてたまらず、私は涙をこらえることができませんでした。

ドタキャン事件から一週間後、ショックを引きずりながらも営業していた店に、再び電話が鳴りました。「あー、来週の土曜、15名で予約したいんですけど」。受話器から聞こえてくるその声に私は背筋が凍りつきました。間違いありません、先週ドタキャンしたあの男と同じ声だったのです。悪びれる様子もなく、まるでゲームを楽しむかのように同じ手口を繰り返そうとする犯人。私は受話器を握りしめながら、怒りで震える手を抑え、ある行動をとりました。

二度目の予約をあえて受け入れて、ある作戦を実行!

「かしこまりました。ご予約承ります」。私は震える声を隠し、あえて予約を受け入れました。これは賭けでしたが、ただ断るだけでは気が済みませんでした。スタッフに事情を話し、「今回は料理を用意せず、犯人を追い詰めるための証拠集めに徹する」と共有。通話内容は全て録音し、着信履歴も保存。もし当日現れなければ、それが決定的な証拠になります。私たちは、店とプライドを守るために戦う覚悟を決めました。

そして迎えた予約当日。当然のように、予約時間になってもドアが開くことはありませんでした。店内は静まり返っていましたが、先週のような悲しみはありません。あるのは、静かな怒りと緊張感だけです。「やはり、イタズラだったんだ」。事実が確定した瞬間、私は迷わず犯人の電話番号をプッシュしました。何度コールしても出ない相手に対し、私は諦めずかけ続けました。逃げ得は許さない。このまま泣き寝入りすれば、他のお店も被害に遭うかもしれない。私は受話器を握りしめ続けました。

犯人の逃げ場を無くすある一言で成敗!

数十回目のコールで、ようやく相手が出ました。「はい・・・?」と不機嫌そうな声。私は冷静かつ毅然とした口調で切り出しました。「先週も今週も、15名のご予約を無断キャンセルされましたね?」。相手は「知らねーよ、間違いだろ」と、とぼけた口調でしたが私は心に決めていたあることを伝えました。「通話は全て録音しています。これだけの損害が出ているため、業務妨害として警察に被害届を出します」。その言葉を聞いた途端、相手の声色が変わり、慌てふためく様子が受話器越しにも伝わってきました。

警察沙汰を恐れた犯人はその場で平謝り。関わりたくない相手だったので、お金を取ることはせずに見逃しました。この事件を機に、お店では「団体予約には事前の予約金(デポジット)をいただく」という新ルールを導入することを決意。お客様に手間をかけさせることに葛藤はありましたが、常連さんたちは「当然だよ、店を守るためだ」「その方が安心して予約できる」と温かく支持してくれました。おかげで冷やかしの予約はなくなり、本当に店を愛してくれるお客様だけが集まる、笑顔の絶えないレストランへと生まれ変わることができました。

悪質なイタズラは許せませんが、それを乗り越えて店を守り抜くオーナーの姿勢に賞賛です。お店がお客さんを選ぶ仕組みも必要になっているのかもしれませんね。

原案/andGIRL編集部 ※andGIRLが25〜35歳女性の読者を対象に行った独自アンケートの実体験をもとに制作しています

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