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オトコの本音がわかる!彼にグッと近づける新作映画はコレ のメイン画像
andGIRL 2015年3月号より
放送作家・コラムニストの町山広美が女子力アップにつながる映画を紹介する『andGIRL』の人気連載「町山広美の『女子力アップ映画館』」。
3月号では、ひと組の夫婦の別れから再生までを、男と女それぞれの視点から2作品で映し出す『ラブストーリーズコナーの涙|エリナーの愛情』を町山が解説している。
2本をどちらから観てもよく、『コナー』からの方がストーリーは理解しやすいのだけれど、おすすめするのは『エリナー』から。
ショッキングな行動に走って家を出た、エリナー。聴講生として大学へ通いだし、その教授である年上女性、仲のいい家族と接するうちに、「コナーの妻」から自分自身をとり戻そうとするのだけれど。追いかけてくる夫を振り払う一方で、突然セックスを求めてしまったり。
ちょっと病んでるエリナーに、女性の観客ならまあまあ同調できると思う。「女のこういう複雑な感情を男は気づけないのよねえ」なんて納得して観て、それから『コナー』を観ると、あら不思議。
「コナーもこんなに悩んでたのね、それなりにがんばってたのね」と、かわいそうに思えてくる。さらには、同調できてたはずのエリナーが、ものすごく身勝手な女だと感じられてきて。この映画、男って生き物にうんざりしたときに観るといいかもしれません。なんだか愛おしく思えてくるから。
原題は『エリナー・リグビーの失踪』。リグビーは旧姓で、「エリナー・リグビー」はビートルズの名曲のタイトル。でも、孤独な老女エリナーの死を歌った曲だ。そんな縁起のよ
くない名前を娘につけたエリナーの両親も、コナーの父親も、孤独について否定しない。それでも人生を楽しんでいる大人として、この映画は彼らをとても魅力的に描いている。
人はみな孤独。家族だろうと夫婦だろうと、相手の抱えている思い、悲しみの全部はわからない。だからこそ、相手と関わり続けよう。
本誌ではほかにも「Cinema Review」と題して、女性が楽しめるこの春おすすめの新作映画を紹介。これさえおさえれば、女子力アップ間違いなし!

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